過呼吸症候群とは・原因・症状・対処法・なりやすい人・ストレスとの関係

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過呼吸症候群について



過呼吸症候群について

過呼吸症候群とは

過呼吸、いわゆる過換気症候群は、精神的または身体的ストレスによって一過性に呼吸が速くなり、体内の二酸化炭素レベルが急激に減少するために引き起こされる症状群の総称です。

過呼吸の原因

主な要因は精神的なもの、身体的なものの2つに大別されます。

精神的ストレスに端を発するものには、強い緊張や不安、興奮、恐怖感などが引き金となり、過呼吸を引き起こします。

パニック障害をはじめとした精神疾患に合併することもよくあります。

発作を繰り返す患者においては症状の発現を予測できる場合も少なくはありません。

身体的ストレスを誘引とするものには、疼痛や疲労、睡眠不足などが知られています。

その他、自律神経失調や呼吸中枢の異常でも、繰り返す過呼吸発作を起こすことがあります。

過呼吸の症状

前述の原因によって、浅く速い呼吸を繰り返すようになります。

次第に体内の二酸化炭素レベルが減少すると、呼吸中枢の反応によって呼吸が抑制され、強い息苦しさを自覚します。

呼吸困難感からより呼吸しようとすることにより、一層過呼吸がひどくなるという悪循環に陥ります。

血液は次第にアルカリ性に傾くこととなり、血管が収縮することで手指の痺れや筋肉の痙攣を感じるようにもなります。

その他には、胸の痛み、めまいや動機などが伴うこともめずらしくありません。

手足のしびれや痙攣によって、収縮状態で固まってしまう「テタニー」という特徴的な症状を示します。

過換気状態の極期にある患者では、手をすぼめるようにしている様子が観察されますが、これもテタニーの一種で、「助産師の手」と表現されます。



過呼吸時の対処法

もっとも大切なことは、過呼吸発作を起こしている患者に向かい合い落ち着かせることです。

目を見ながら優しく声をかけ、ゆっくりと深い呼吸を行うよう促します。

呼吸のリズムさえ正常に戻すことができれば、過換気に伴う症状はすぐに消退していきます。

旧来、紙袋を口にあてがうことで呼気を吸入させ、血中炭酸ガス濃度を上昇させる方法(ペーパーバック法)が利用されてきましたが、酸素濃度が低下する・炭酸ガス濃度が急激に上昇する、などの危険性がありますので現在では積極的に推奨はされていません。

特に不安症状が強く、改善が見込めないケースなどでは抗不安薬の投与を行うこともあります。

過呼吸とストレスの関係

上述のように過呼吸は精神的・身体的ストレスと強く関連しています。

特に強いストレスにさらされやすい、ストレス耐性が低い、などの場合には過呼吸発作を繰り返し、発作が日常的となっている方もいます。

日常生活環境や職場環境の見直しがまずは大切ですが、かかりつけ医をつくり、相談できる医療機関を持つことが大切です。

特に精神科疾患などの背景をお持ちの方は、現疾患の治療によって過呼吸発作の出現を大幅に減らすことも可能となります。

過呼吸になりやすい人

パニック障害や不安症、うつ病などの精神科疾患には合併しやすいことが知られています。

特に強い精神的・身体的ストレスがかかる状況下で過呼吸発作を発症しますが、一度でも発作を起こすと再発する可能性が高くなります。

同様に強いストレスや不安を起こし得る状況を避けることと、かかりつけの医療機関をつくり、現疾患の治療を併せて行っておくことが欠かせません。

また、過呼吸発作はあくまで一過性の疾患であり、予後は非常に良好ですので、不必要に発作の出現に恐怖感を覚える必要はありません。

ストレスを感じ徐々に呼吸が速くなっていると意識される場合は、ゆっくりとした深い呼吸(深呼吸)を繰り返すことに意識を向け、危険な状態にはならないことを認識しておくことで、症状をコントロールすることもできるようになります。



 



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