舌に赤い斑点があるのですがなにかの病気ですか?
舌に赤い斑点がでる病気の一つに、子どもがかかりやすい感染症で溶連菌感染症という病気があります。
舌に赤い斑点が出ること以外にも、発熱やのどの痛み、手足にもブツブツとした発疹が出来てきます。
症状の出方には個人差がありますが、一般的には呼吸器系の症状が多く、咳や喉の痛みが挙げられます。
また、熱は無くても喉が痛む場合もあります。
さらに「イチゴ舌」といって、舌が真っ赤になる事もあります。
痛みはありませんが、舌に違和感があるようになります。
集団生活を送る幼稚園や小学生で感染しやすく、溶連菌自体も感染力の強い菌です。
くしゃみや咳で感染しやすくなるため、マスク着用と手洗いうがいは必須です。
また、舌が赤い原因の一つに、口腔がんの可能性も考えられます。
舌や口の中の粘膜にただれや赤い斑点が現れることがあります。
口腔がんの場合、舌が赤い場合だけでなく、白や灰白色のできものが現れる場合もあります。
時には歯ぐきからの出血も考えられるため、がんによるものなのか、歯周病なのか鑑別が必要となります。
がんの場合、赤い斑点にしこりを感じる場合や腫れる場合があります。
進行すると命にも関わる病気なので早めの受診が必要となります。
舌が赤い症状の一つに舌炎があります。
これは鉄欠乏性貧血の症状の一つで、舌の表面の突起状の組織が委縮して平坦な舌の表面になり、舌の色も赤くなります。
このような舌炎を発症すると、嚥下困難になり十分な栄養も摂れなくなってしまいます。
また、悪性貧血によっても舌が赤くなります。
舌が赤く痛いのですが何が原因でしょうか?
先にも述べた口腔がんですが、症状が進行すると痛みが出現してきます。
口内炎も口の中や舌に赤くただれたものができ、痛みを伴います。
また、紅板症と呼ばれる病気で、口の中や舌に紅斑ができる病気があり激痛を伴います。
約50%の割合でがん化する恐れがあるため、早期に受診が必要となります。
先に述べた悪性貧血でも、舌が赤くなり痛みや熱感を伴います。
このような症状をハンター舌炎といい、胃の全摘手術を行った人にもこの舌炎が起こる場合があります。
舌が赤く、痛みがある場合のほとんどが口の乾燥や汚れを伴う場合がほとんどです。
また、嚥下困難と言って、食事も喉を通らず十分な栄養も摂れなくなってしまいます。
もし、がんが潜んでいる場合、進行すると命にも関わることになるため、口の中で異常があった場合には早めに受診をするようにしましょう。
そして、口腔内を清潔に保つことで症状の緩和ができます。