脳腫瘍の原因・初期症状・症状・生存率・治療方法

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脳腫瘍の原因

脳腫瘍の原因のほとんどは不明ですが、分かっているものとしては、遺伝によるもの(一部の脳腫瘍では、家族性で引き継がれることが明らかになっている)、他の部位にできたがんが脳に転移したもの、が明らかになっています。

脳腫瘍のうち17%は肺がんや乳がんが転移してきたものと言われています。

脳腫瘍の初期症状

脳が頭蓋骨に囲まれているため、腫瘍ができることで頭蓋内の圧力が高まります(頭蓋内圧亢進)。

脳が圧迫され続け、脳そのものがダメージを受けます。日々ゆっくりと頭蓋内圧が高くなるため、症状の進行はじわじわと強くなる、という特徴があります。

また、頭蓋内圧の亢進は寝ている間に高くなるため、朝に強い症状が出ます。

頭痛と嘔気、けいれん発作もみられます。

頭蓋内圧が高まるため視神経を圧迫し、左右両目とも耳側の視野が欠けてきます。

脳腫瘍の症状

脳腫瘍の3人に1人はてんかん発作を起こすといわれています

脳の中では、運動や感覚などそれぞれ担当する領域が決まっています。

脳に腫瘍ができると、その部位の機能が障害されるので、脳のどの部位が障害されたのかが推測できます。

たとえば、頭頂部は感覚障害、前頭葉は認知症様症状、尿失禁、失語、視神経:視野や視力の障害、側頭葉:失語、下垂体:無月経、乳汁分泌、性欲低下、聴神経:聴力低下、後頭葉:視野狭窄、小脳:歩行困難(失調歩行)、脳幹:運動麻痺、眼球の運動障害、などがあります。

脳腫瘍の生存率

術後1年の相対生存率は全脳腫瘍で81%とされています。

グレード2の星細胞腫は、5年生存率50~70%といわれています。また、乏突起神経膠腫の5年生存率は約70%といわれています。

グレード3の退形成星細胞腫は、5年生存率も20%程度です。また退形成乏突起神経膠腫では5年生存率も33%となります。

グレード4の膠芽腫は最も生存率が悪く、2年生存率30%以下、5年生存率8%以下です。



脳腫瘍の治療方法

・手術(外科療法) 原発巣だけでなく、他の部位に転移した転移巣も取り除きます。
腫瘍が多発していて摘出が困難である場合や、画像診断での判別が難しい場合など、確定診断目的で小さく開頭して腫瘍の一部を取り出すという手術が行われることがあります。

・抗がん剤(化学療法)
がん細胞の増殖を抑え、がん細胞を破壊する治療法です。
手術中に抗がん剤を使うこともあります。

・放射線療法
がんの成長を遅らせたり、遺伝子を損傷させて、がんを縮小させる治療法です。
機能と形態の温存が出来ますまた、全身的な影響が少ないのですが一生で治療できる限度(線量)があります。
また、腫瘍だけをピンポイントで狙う定位手術的照射(ガンマナイフ)という照射方法もあります。

・陽子線治療、重粒子線治療
がん局部だけを照射して周囲の正常な 細胞が傷つくことをより抑えることができます。
1日15~30分程度で、1日1回、週3~5回行い、合計4~40回程度治療します。
ただ、設備が非常に高価なため、治療できる施設は日本国内ではいくつかしかありません。

転移したものであれば、治療方法は転移のもととなったがんの種類、全身の状態、転移した脳腫瘍の個数とその大きさ、広がり方などで決定されます。

それぞれの患者の状況に合わせて、手術治療と放射線治療、抗がん剤治療(化学療法)などを組み合わせた治療が行われます。



 



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