ポリオとはワクチンの予防接種時期と副作用

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ポリオとは

ポリオ(急性灰白髄炎)は特に5歳未満の子どもに感染しやすく、感染力も非常に高い病気です。

ポリオウイルスが人から人へ感染し、神経系を侵すことで体の麻痺を起こします。

この感染症を治療するための方法はありませんが、予防接種で感染を防ぐことができます。

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ポリオワクチンの予防接種時期

2012年9月1日より生ワクチンが中止となり、不活化ワクチンの定期接種が導入されました。

この不活化ポリオワクチンの予防接種は、初回接種が3回、追加接種が1回の合計4回接種する必要があります。

初回接種3回というのは、生後3か月から12か月の間に3回接種し(20日~56日の間隔をあける)、追加接種1回というのは初回接種から12か月から18か月に1回接種する必要があります。

この期間を過ぎた場合でも、7歳半までなら接種が可能となります。

また、過去に生ワクチンの投与を受けそびれた場合でもこの期間であれば接種が可能です。

他の例では過去に生ワクチンを1回接種した場合、2回目以降は不活化ワクチンを3回接種する必要があります。

生ワクチンを2回接種している場合は、不活化ワクチンの投与は不要です。

ポリオワクチンの副作用

ポリオワクチンには先にも述べましたが、二種類あります。

生ワクチンに関しては接種が中止されていますが、2012年9月以前に1度接種されている方もおられるかもしれませんのでご説明します。

生ワクチンは、ポリオウィルスの病原性を弱めて作ったワクチンになります。

生ワクチンは免疫を付ける力には優れているのですが、ポリオに罹った時と同じような体の麻痺が出現する副作用があります。

現在主流の不活化ワクチンは、ポリオウィルスを殺して免疫を作るために必要な成分を取り出して病原性を無くして作ったワクチンです。

ポリオの麻痺症状の副作用は絶対にありませんが、発熱や接種部位が腫れる等の副作用はあります。

ポリオワクチンを打たないとどうなるの?

ポリオの感染は主に汚染した水による感染が主です。

これはパキスタンやアフガニスタンなどの南西アジアやナイジェリアなどのアフリカ諸国では、予防接種が普及していない為ポリオウイルスの感染者はいまだに多くいます。

このような国へ渡航した人が、ポリオウイルスに感染し日本に帰って来たとき、ポリオワクチンの接種をしていない人は容易に感染してしまいます。(ポリオウイルスに感染していても、すぐに麻痺症状が出ないことがほとんどなので、感染の有無をすぐに判断することはできません)

これは予防接種していない人が他にもいれば連鎖的に感染していき、日本国内でも感染者が増えて感染しやすい環境を作り出してしまうことになります。

-小児, 感染症

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