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クラゲに刺された時の処置
クラゲには長い足のようなものが何本もあります。
これは触手(しょくしゅ)といって、餌を捕まえる際に数本の足を獲物に絡ませます。
その際に、触手の表面には刺胞(しほう)という小さな袋が触手には沢山ついているのですが、その中に毒を出す針がしまわれていて、獲物を取ろうとその針を出します。
人間が海でクラゲに刺されるという状態は、この刺胞にある針で刺された状態のことです。
クラゲに刺された時の対処法は、患部を擦らずに、海水で洗い流すことが重要です。
クラゲに刺されると、刺胞が患部についている場合があります。
その状態で慌てて擦ったりすると、患部が悪化する恐れがあります。
まずは、素手ではなく手袋などを装着しピンセットなどで刺胞をゆっくりと取り除いてください。
次に、水道水ではなく、海水で患部を洗い流してください。
クラゲは海の生物なので、水道水は浸透圧の影響により刺胞が刺激されそこから毒針を出すかもしれないからです。
その後は、炎症が酷ければ患部を冷す以外にも、患部を消毒し市販薬を塗って様子をみましょう。
クラゲの種類によっても対処方法は異なる場合がありますが、何のクラゲに刺されるかは分かりませんし、共通した対処方法が以上になります。
処置をしても治癒しない、酷くなる様でしたら受診をしましょう。
クラゲに刺されたらどんな症状がでるの?
刺されたクラゲの種類によって症状は大きく異なります。
毒性が弱いクラゲは、ミミズ腫れや、水ぶくれができます。
また、患部が赤く腫れ炎症を起こしたり、ヒリヒリとした痛みや痒みを伴うことがあります。
これらの症状は、刺された部分だけが症状として現れます。
毒性が強いクラゲに刺されると、全身に症状が現れやすくなります。
その症状は、激痛によりショック状態や、呼吸困難になる以外にも、頭痛や嘔気、痙攣などの症状が出る場合があります。
時には死に至る危険性もあるため、症状の把握と緊急の対応がとても重要になります。
クラゲに刺されたら何科に行けばいいの?
クラゲに刺された場合は、皮膚科での対応が可能です。
しかし、休診だったり、近場にない場合は外科や内科でも対応が可能です。
海水浴場の近くにある病院は、クラゲに刺された場合でも対応が可能なことがほとんどなので、海水浴場の従業員に確認してみましょう。
しかし、症状が呼吸困難やショック状態になった場合には、命に関わる状態なので救急車を要請し迅速な対応が必要となります。
クラゲに刺された時に酢って効果あるの?
クラゲに刺されたらお酢をかけると効果があると聞いたことがありますが、実際効果があるのは沖縄に生息するハブクラゲに刺された場合のようです。
酢をかけたことで刺胞を刺激し、患部が悪化する場合もあるため、クラゲに刺されたら酢をかけるということは止めた方がよいでしょう。
クラゲに刺されたらどんな市販薬がいいの?
虫刺され用の軟膏やローションタイプの物がクラゲに刺された際にも効果があります。
また、抗生剤とステロイドが配合されている軟膏は炎症や腫れに対して効果があります。
ステロイドと聞くと副作用が心配という方は、非ステロイドの虫刺され用の薬でも痒みや軽い炎症であれば落ち着くことがあります。
市販の虫刺され用の薬でも持参することで応急処置ができるため、万が一の時にも対応ができます。