心身症とは・原因・症状・うつ病との違い・治療法

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心身症とは

心理的、社会的なストレスなどが影響し、循環器系、呼吸器系、消化器系、神経系、泌尿器系など、幅広い分野における病気が体に発生した状態のことを心身症といいます。

心の病気と勘違いをされることがありますが、精神的な因子がもたらす体の病気です。

心身症の原因

ストレスによって自律神経系、内分泌系、免疫系などのバランスが崩れることが、体に現れる不調の原因になると考えられています。

ストレスは環境的要因、身体的要因、心理的要因、社会的要因があります。

・環境的要因
天気、気候、騒音、異臭、大気汚染など

・身体的要因
過労、栄養不足、睡眠不足など

・心理的要因
性格、不安、悩みなど

・社会的要因
家庭や職場の人間関係など



心身症の症状

心身症で現れる体の不調はとても幅広い分野でみられます。

・呼吸器系
気管支ぜんそく、過換気症候群、神経性咳そう、慢性閉塞性肺疾患など

・循環器系
高血圧症、低血圧症、起立性低血圧症、狭心症、心筋梗塞、不整脈など

・消化器系
胃・十二指腸潰瘍、慢性胃炎、吐き気、嘔吐、過敏性腸症候群、潰瘍性大腸炎、慢性肝炎、慢性膵炎など

・内分泌、代謝系
肥満症、神経性過食症、愛情遮断性小人症、甲状腺機能亢進症、心因性多飲症、糖尿病など

・神経系、筋肉系
筋収縮性頭痛、片頭痛、慢性疼痛、痙性斜頭、自律神経失調症、心因性めまい、冷え症、異常知覚、失声、チックなど

・小児科
小児ぜんそく、起立性調節障害、過換気症候群、消化性潰瘍、反復性腹痛、神経性食欲不振症、吐き気、嘔吐、不整脈など

・皮膚科
慢性じんましん、アトピー性皮膚炎、円形脱毛症、汎発性脱毛症、多汗症、接触皮膚炎、湿疹、皮膚掻痒症など

・外科
腹部手術後愁訴、頻回手術症、形成術後神経症など

・整形外科
慢性関節リウマチ、全身性筋痛症、腰痛症、多発関節痛、肩こり、頸腕症候群、痛風など

・泌尿器、生殖器系
夜尿症、神経性頻尿(過敏性膜胱)、遊走腎、心因性インポテンス、前立腺症、尿道症候群など

・産婦人科系
更年期障害、機能性子宮出血、月経痛、月経前症候群、月経異常、卵巣機能低下、不妊症、不感症など

・眼科
緑内障、眼精疲労、眼瞼けいれん、視力低下、視野狭窄など

・耳鼻咽喉科
耳鳴り、心因性難聴、アレルギー性鼻炎、嗅覚障害、心因性失声症、吃音など

・歯科、口腔外科
顎関節症、口腔乾燥症、三叉神経痛、舌咽神経痛、口内炎など

心身症とうつ病の違い

眠れない、食欲がない、一日中気分が落ち込んでいる、何事にも興味がなく、日常生活に支障をきたす状態のことをうつ病といいます。

うつ病は精神的な症状がみられる「こころの病気」で、心身症は精神的ストレスが身体的症状を引き起こす「からだの病気」です。

心身症の治療方法

心身症は体の病なので身体的症状に対する治療を行いますが、精神的なフォローや生活習慣の改善などストレスに対するケアも行う必要があります。

・薬物療法
体の症状に応じた薬で治療を行います。
高血圧であれば血圧を下げる薬、過敏性腸症候群であれば整腸剤、喘息であれば喘息の薬を服用して、症状の改善を図ります。

・生活習慣の改善
心身症でみられる症状の中には、生活習慣病に当てはまるものも多く存在します。
バランスの取れた食事、適度な運動、十分な休養、禁酒や禁煙など日頃の生活を見直し、規則正しい生活を心がけましょう。
直接、病気と関係なかったとしても生活習慣を正すことはストレスに対する抵抗力を高めてくれることにつながります。

・リラクゼーション法
吐く時間を意識した腹式呼吸やリラックスした状態をイメージする自律訓練法が、緊張や不安を和らげてくれます。
繰り返し行うことで、ストレスに対応する力となります。

・認知行動療法
心療内科や精神科でカウンセリングを受けます。
自分の置かれている状況、性格やストレスの受け止め方など、専門家と一緒に自分自身を見つめることで、解決策を探します。
長年培われてきた精神的側面は、じっくり時間をかけて少しずつ紐解いていく必要があります。



 



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