過敏性大腸炎とは・症状や検査・治療法

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過敏性大腸炎とは

過敏性大腸炎とはストレスが原因で腸内のバランスを崩し、腹痛や下痢、便秘になる病気です。

ストレスを受けると、腸内の神経伝達物質がたくさん分泌されて、腹痛や下痢の症状を起こします。

この病気は、学生や社会人などの10代~30代の若い人に多いといわれています。

急な腹痛や便意に悩まされますが、便が出てしまうとスッキリして楽になるのが特徴です。

 

過敏性大腸炎の症状

過敏性大腸炎には、腹痛、下痢、便秘の症状がありますが、これがあるだけで過敏性大腸炎とは診断されません。

3つの定義に当てはまると過敏性大腸炎の可能性があります。
・1ヶ月に、お腹の痛みや不快感を3日以上繰り返す。
・便を出すと痛みや不快感が良くなる。
・腹痛時に排便の回数が増えたり減ったりする。

過敏性大腸炎は症状から3つに分けられます。
・下痢型
急な腹痛や便意があり、トイレに駆け込んで

・便秘型
定期的な排便がなく、出てもコロコロとした硬い便が出る。

・混合型
下痢と便秘を交互に繰り返す。

過敏性大腸炎は腹痛や排便の問題だけでなく、精神的にも影響が出ます。

「いつトイレに行きたくなるんだろう。」

「電車の中でしたくなったらどうしよう。」

と常に心配しなければならなくなり、日常生活に支障が出ます。

これが原因で不眠やうつ傾向になる人がいます。

もし精神的に不安定な時は、精神科や心療内科も併せて受診する事をオススメします。
 

受ける検査は?

・便潜血
便容器(もしくはスティック)に自分の便の一部を採取して、血が混じっていないかを検査します。

・大腸の内視鏡検査
大腸内にポリープや腫瘍、出血や炎症などが無いかを確認するために行います。
大腸造影検査を行う医療機関もあります。

・腹部のレントゲン検査、腹部CT
お腹の中の便やガスがどのくらいあるか確認します。

 

過敏性大腸炎の治療方法

過敏性大腸炎の検査や治療は、専門の消化器内科で受けることができます。

まずは過敏性大腸炎と診断するためには、ほかの病気が隠れていないかを診断してから治療をします。

医師の問診を受けますので正確に答えられるようにしましょう。
・胃腸の症状がいつから始まったか。排便について(便の回数、便の性状、血は混じっていないか、痛みを伴うか、排便後痛みは楽になるか)など。
・食欲はあるか、嘔気や嘔吐はあるか。
・発熱はないか。

以上の事を伝えます。
言いにくい時は事前にメモを書き、医師に渡すと安心です。

そして、検査を受けほかの病気がないことが分かれば薬で治療します。

主な薬として、症状を和らげる薬や便性状改善薬、消化管起用調節薬など患者の症状に合わせて薬を使用します。

また、過敏性大腸炎は薬だけで治るわけではありません。

原因であるストレスの軽減や日常生活の工夫が必要です。
・規則正しい生活をしましょう。
・暴飲暴食、アルコール、タバコはやめるようにしましょう。
・三食きちんと食事を摂ります。偏食しないでバランス良く食べる様にして下さい。
・日常的に運動を習慣づけましょう。軽いジョギングやストレッチなどオススメです。
・排便の習慣をつけましょう。決まった時間に排便できる様になれば、急な便意に悩まされずに済みます。
・ストレスや疲労をためないようにして下さい。適度に休息をとり、ストレスを発散する様にしましょう。

以上の様な食生活や日常生活の改善を行うことにより、少しずつ体質の改善を期待することができます。
 

-胃・腸

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