胆石の症状と原因・気を付けたい食事と治療方法

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胆石の原因

肝臓で作られた胆汁は脂肪や炭水化物の消化を助けますが、この胆汁を一時的に貯留しておく臓器が胆のうです。

胆のうや、胆のうにつながる胆管ではしばしば石を作り、これを胆石と呼んでいます。

胆汁は主として、コレステロールやビリルビン、胆汁酸、レシチンなどで構成されていますが、胆汁が濃縮されていく過程において、その成分構成に一定の偏りがある場合、また細菌感染によって組成が変化する場合、結晶を生むことになり、結石として定着してしまいます。

したがってこの石が作られる主成分の違いによって、結石の性状は大きく異なると言うことができます。

非常に多くの要素が胆石の発生に関与しますが、一般的には体質と食生活習慣が最も大きく影響することが知られています。

胆石の症状

胆石は、その存在にも関わらず無症状であることも多く、症状に伴う自発的受診よりは、健康診断や人間ドックに伴う腹部超音波検査で発見されることの多い疾患です。

胆石においてしばしばみられる症状としては、上腹部~みぞおち付近を中心とした非常に強い痛みがあり、この場合、同時に右肩や背中への放散痛を伴うこともあります。

腹部の違和感や圧迫感、にぶい痛み、などを呈することもあります。

疝痛発作と呼ばれる突発的な痛みの発作は、高脂肪食の後や、過食・暴食のあった夜間に起きやすいです。

吐き気や嘔吐などの消化器症状がしばしば伴い、胆石が炎症を引き起こした(炎症の場が胆のうである場合を胆のう炎と呼びます)際は同時に発熱もみられるようになります。

また胆のう炎の約90%は胆石があるために起こるものです。

さらに胆石が胆管を閉塞し、胆汁の通り道をふさいでしまった場合、黄疸や肝機能障害も併発するため適切な治療を早急に行う必要性が生まれます。



胆石ができやすい食事

胆石は中年の女性、肥満者、脂質異常症を持つ方に頻度が多いことが知られています。

これは胆石の半数~8割程度がコレステロール結石によるものであるためです。このことからも分かる通り、脂質を多く含む食事が習慣的に続く場合は胆石の大きなリスクとなります。

そもそも脂質は水に溶けないので、その一部を胆汁に混ぜ込むことで肝臓外に排出しなければいけません。

食事によって許容量を超えたコレステロールが胆のう内にため込まれることになると、結晶化して胆石となるまでにそれほど多くの時間を要しません。

胆石が出来にくい食事

まずは上記に挙げたように、普段から脂質を多く含む食事が続かないように配慮すべきです。

また、肥満はコレステロールの代謝能を著しく下げてしまいますので、運動量に見合わない高カロリーの食事にならないように心がけることも大切です。

日常的な野菜の摂取を増やし、バランスの良い食事を心がけることは万病の予防に大切ですが、食事内容と疾患発症が密接に関連する胆石においてはなおさらそうであると言うことができます。

胆石の治療方法

無痛性で、かつ血液検査に異常を伴わない胆石の場合、特に治療を行うことなく経過観察で良い場合も多くあります。

近年では画像技術の進歩と健康診断や人間ドックの広まりによって、無症候性胆石を高頻度に拾い上げますが、これは一昔前にはあり得なかったことです。

現在、胆石の成人有病率は1割にも及ぶとされますが、多くの方は積極的治療を要しません。

また、軽症の胆石にはウルソデオキシコール酸という経口の胆石溶解剤を用いますが、これは予防的効果を主として狙ったもので、これだけで胆石の完全溶解に至ることを期待しているわけではありません。

またESWLと呼ばれる、超音波を用いた体外的な破砕療法も近年広がりをみせています。

胆のう炎など炎症を伴う場合は必ず治療を要し、内視鏡的に治療を行うか開腹の外科的手術によって胆のうを摘出することになります。

多くの患者が胆のう摘出に伴う健康影響を不安視されますが、胆のう摘出後も胆汁自体は肝臓から分泌されますので、消化機能に深刻な影響をきたすことは一般的ではありません。

ただし、脂質を多く含む食事を摂取する場合には、下痢をきたしやすくなることがあります。



 



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