毛じらみとは
毛じらみとは、シラミの一種です。
動物には寄生せず、特定の人の毛に寄生します。
その毛じらみの特徴は、人の毛に寄生して血液を吸いそれを栄養として生きていきます。
3~4日間人の血を吸わないと、生きていけません。
そのため、毛じらみは人の毛から離れてしまうと死んでしまいます。
毛じらみの体の特徴は、全長1㎜~2mm前後で、両手にハサミを持ち丸い体つきをしています。
毛の根本付近に卵を産み付けると、一週間ぐらいで孵化し、1~2週間かけて成虫まで成長します。
生存できる期間は3~4週間で、その間にも駆除しなければ卵を産み付けて繰り返し人の毛に寄生していきます。
毛じらみの原因
毛じらみは、特に陰毛に寄生することが多く、不潔な性行為などが原因で陰毛同士が擦り合わさると相手にも感染します。
特に男性の場合、肛門付近や、太ももにも体毛がある場合がほとんどなので陰部以外にも下半身に毛があれば症状が広がる可能性もあります。
毛じらみの症状
毛じらみは、生きていくために人の血を吸って生きています。
その際に、激しい痒みを伴い、掻きむしることで皮膚が炎症を起こします。
毛じらみはうつるの?うつらない対処方法
毛じらみには羽がなく、ジャンプ力もないないため、離れたところで他者へうつることはありません。
しかし、感染者との性行為や、その際に使用した寝具、タオル、布団からうつることがあります。
その際、陰部以外にも頭皮に毛じらみがうつる可能性もあります。
うつらないためには、寝具やタオルをこまめに洗濯し清潔にしておきます。
また、家族やパートナーが陰部や頭部の痒みを訴えている場合は、自分に痒みの症状がなくても早めに専門医へ相談をしましょう。
毛じらみの治療方法
感染部位の剃毛(毛を全て剃る)を行います。
しかし、髪に毛じらみが寄生している場合は、髪の毛を全て剃ることは難しいため、専用のシャンプーで頭を洗い毛じらみを死滅させます。
また、専用のローションもドラッグストアで販売しており、陰部や頭部への使用が可能です。
寝具や洋服、タオルなどは60度以上の熱処理をしてから洗濯をすると毛じらみは死滅します。
また、ドライクリーニングや乾燥機も効果があります。
現代では、なかなかシラミに感染する機会が少ないため、急に痒みが出ても家庭内でシラミと判断することが難しいです。
自分に痒みがなくても、家族が陰部の痒みを訴えている場合や、陰部や頭皮にフケが目立つようになった場合や、過去に疑わしい性行為をしている場合は、必ず近親者でも感染している可能性があるため、感染の拡大を防ぐために必ず専門医へ相談をしましょう。
毛じらみを放置していると
毛じらみを放置していると、次々に卵を産んでは孵化をし、毛じらみが大繁殖します。
もちろん、毛じらみの数と比例して痒みも増していきます。
寄生している毛じらみが多いほど、家族やパートナーへうつす可能性も大きくなるため、早めの対応が必要となります。