知らなきゃ怖い十二指腸潰瘍の原因と症状・検査・治療・食事・予後・自然治癒するのか

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十二指腸潰瘍の原因

防御因子(粘液、プロスタグランジン)と攻撃因子(ストレス、非ステロイド性抗炎症薬、ピロリ菌)のバランスが崩れることで発生すると言われています。

このバランスを崩す2大要因が、ピロリ菌と非ステロイド性抗炎症薬です。
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十二指腸潰瘍は、20〜40歳代の男性に好発、ピロリ菌の除去を行うと1年間の再発率が約15%低下するという報告もあります。

その他にも、アルコール多飲や副甲状腺機能亢進症、門脈圧亢進症などが十二指腸潰瘍の発症に関与してます。

潰瘍は幽門輪から約1〜2cm以内の球部前後壁に生じることが多いです。

十二指腸潰瘍の症状

全く自覚症状がないものもありますが、多くは上腹部痛を訴えます。

消化性潰瘍は食事との関連が強く、特に十二指腸潰瘍では空腹時や夜間の心窩部痛・背部痛を訴えますが、食事摂取によって軽快します。

その他に、吐き気、嘔吐、胸焼け、腹部膨満感などを訴えることがあります。

診断がつくまでに再発を繰り返し、慢性の経過をたどっていることも少なくありません。

合併症には、出血や消化管穿孔(穴が開くこと)がありますが、出血をきたせば吐血(コーヒー残渣様)や下血(タール便)などを呈することもあります。
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十二指腸潰瘍の検査方法

問診にて十二指腸潰瘍が疑われる場合は、レントゲン撮影、内視鏡検査を行って確定診断をします。

内視鏡検査を行うことで、潰瘍の存在する部位と病期を把握します。

さらに生検を行い、ガンやリンパ腫による悪性潰瘍との鑑別も行うことができます。

活動性の潰瘍形成や、瘢痕を有する場合はピロリ菌検索の適応となります。

さらに除菌終了4週以降に再度菌の有無を確認し治療効果を確認します。

十二指腸潰瘍の治療方法

2009年に更新された消化性潰瘍診断ガイドラインのフローチャートに準じて治療を行います。

合併症がある場合には、まず合併症の治療を優先して治療します。

・一般療法
潰瘍の発生は再発の危険因子を減らすことが大切です。
心身の安静をはかり身体的・精神的ストレスを緩和しましょう。
食事は香辛料やアルコール飲料などの刺激物は避け、1日3回規則正しく食事を摂り、長時間の空腹を避けましょう。

・除菌治療
ピロリ菌は全身的・局所的に免疫反応を引き起こし、いったん感染すると生涯感染が持続します。
そのためピロリ菌に対する治療の原則は薬物による菌の根絶、すなわち除菌をはかることです。
1週間投与すると、約80〜90%の例でピロリ菌が除菌されます。

・胃酸分泌抑制
胃酸分泌、特に夜間の胃酸分泌を抑制するとが大切です。
大多数の潰瘍患者は、6週間後に治癒して潰瘍は瘢痕化、12週間以内には約95%の潰瘍が治癒します。

・合併症の治療
出血が続いている場合は速やかに止血します。
露出血管が認められる潰瘍は再出血の可能性が高く注意が必要になります。
穿孔を伴う場合には緊急開腹手術の適応です。

十二指腸潰瘍になった時の食事

出血などの合併症が認められない場合は食事制限は不要です。

胃の運動、胃酸の分泌を促進する香辛料や、アルコール・炭酸飲料、高脂肪食などの刺激物の摂取は避けるようにしましょう。

胃酸を中和する作用がある豆腐や治癒を促進するタンパク質を含む白身魚は良いと言われています。

また上記の食事内容に加えて、1日3回の規則正しい食事と長時間の空腹を避けることが大切です。




十二指腸潰瘍は自然治癒する?

自然治癒する場合もありますが、ストレスなどの因子で再発しやすいため、適切な治療を行うことが良いでしょう。

瘢痕化している場合は、自然治癒によるものと思われます。



十二指腸潰瘍の予後

人によっては痛みをあまり感じず、急に出血を起こす人もいます。

放置すると、潰瘍の部分が出血したり、穴があいたりすることで激痛を伴います。

吐き気や胸焼けを繰り返す場合には、早めに受診して治療を受けましょう。

 



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