知らなきゃ怖い痔の原因と痔核、裂肛、痔瘻(じろう)の症状・検査・治療方法・手術・治療費・術後の生活・痔を放置していると

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痔には種類があり、それぞれ原因があります。

痔の各症状や検査方法、治療方法や費用をご説明しさらに放置しているとどうなるのか…をご説明します。

痔の原因

痔の原因は
下痢
便秘
長時間のいきみ
辛いものなど刺激物の摂取
デスクワーク
長距離運転手など長時間の坐位姿勢
冷え
妊娠
出産
などが挙げられます。

特に、痔核や裂肛は硬い便、痔瘻(じろう)は下痢や軟便を訴える人に多いです。
(痔核、裂肛、痔瘻の説明は後程)

男性では痔核、痔瘻が多く
女性は痔核の次に多いのが裂肛で、妊娠、出産時に生じやすいです。

痔の種類と症状

痔は大きく分けて
痔核
裂肛
痔瘻(じろう)
の3種類あります。

痔核

痔核はイボ痔とも呼ばれるもので、肛門や直腸に中に血の溜まったイボができた状態を言います。
肛門の内側にできるものを内痔核、肛門の外にできるものを外痔核といいます。
内痔核は基本的には肛門の中に収まっていますが、排便の際に出てくることがよくあります。
この出てきたイボを脱出痔核と言って、自分で押して戻るようならまだ軽症、押しても戻らないものは重症の部類にあたり外科的手術を要します。
外痔核は、肛門の外にできたイボですのですぐにわかります。
しかし、外痔核と内痔核の見分けのつかない位置にできている場合や内痔核、外痔核両方併発している場合もあり、その場合は内外痔核と呼びます。
内・外痔核共にですが、排便時の痛みや出血を伴うことがあります。
また、排便していなくても鈍痛があることもあります。
肛門出血する際、真っ赤な血が出ることが多いですが、内痔核の場合は直腸内で血液が溜まって出てくることもあるので黒ずんだ血が出てくることもあります。
しかし、黒ずんだ血液が出る場合は、痔核以外にも食道、胃などからの出血や、下部直腸や、肛門管がんなどが原因とすることもあるので、黒ずんだ血液が出た場合は一度専門医の診察を受けることが大事です。

裂肛

裂肛は、切れ痔のことで、肛門の皮膚が切れたり裂けたりする状態であり、痛みや出血を伴うことがあります。

痔瘻(じろう)

痔瘻(じろう)は、汗を分泌する汗腺があるように、肛門にも粘液を分泌する腺があります。痔瘻はその腺に細菌感染が起こることを言います。細菌感染により、腺に膿がたまって膨れ上がり、さらにその膿を体自らが出そうと腺をたどって膿の管を作り、皮膚まで貫通し膿が出てくる状態を言います。なので、穴痔とも呼ばれます。痔瘻を放置すると、膿のトンネルの出口がたくさんでき蜂の巣状態になります。
痛みなどの自覚症状がないのが特徴で、下着が汚れることで診察を受け発覚するケースが多いです。

痔の検査方法

肛門指診察:麻酔薬のゼリーを用い、指を挿入して診察をします。

肛門鏡検査:肛門鏡という機材を用い、肛門を押し広げ肛門内部の病状確認を行います。

大腸内視鏡検査:場合によっては大腸全体を診察するため、内視鏡スコープや内視鏡カプセルを用い検査を行います。



痔の治し方

・痔核
軟膏・坐薬を使用する薬物療法と、レーザー治療、や手術療法といった外科的治療があります。
薬物治療は痔核が軽症の場合適応されます。痛み止めや炎症を抑える薬を投与します。
タクシー、長距離トラック運転手、デスクワーカーなど、長時間の坐位姿勢を保つような職種の人は、1時間に1回程度は屈伸運動や歩行をし、滞った血流を流す補助療法も指導されます。
また、トイレで長時間便座に坐っている時や、排便時にいきむ時間を減らすことも重要です。
外科的治療としては、レーザー治療、重症の場合、痔核を取り除く痔核切除術と、硬化剤を注入して、痔核を固める硬化療法があります。

・裂肛
軽症であれば自然治癒することもありますが、軟膏・坐薬での薬物療法と、手術療法があります。

・痔瘻(じろう)
膿の排出を促す方法と、手術療法により、病巣の切除と膿の排出をする方法があります。

痔の手術

手術の内容から費用や入院期間、手術後の生活について

・痔核
レーザー治療は根治的な手術を目指したものではないので、再発することも多いのですが、痔核にレーザーを当てて、固めて小さくし切除するという方法です。
日帰りで治療できます。
手術療法は、局所麻酔をした後、内外痔核を切除し、縫合する痔核切除術。
また、硬化剤を痔核に注入し、固めることで肛門からの脱出や出血をおこらなくするものがあります。

・裂肛
いくつか手術の方法がありますが、代表的なのは裂肛を切除して正常な肛門の皮膚を移動させ移植する「皮膚移動術」となります。

・痔瘻(じろう)
腰椎麻酔を行い、痔瘻に医療用のゴム輪を通して、膿を流し出す方法があります。
また、痔瘻そのものを切開し、くりぬく「くりぬき法」が主流です。

治療費

手術治療費ですが、医療機関や術式、病状、入院日数などにより一概には言えませんが、大まかに述べていきたいと思います。
治療自体は保険適応となりますので、3割負担の場合で記します。
簡単な日帰り手術で済む場合は2.5~4万円前後
肛門手術入院1週間7万円~、痔核硬化療法4万円~が相場のようです。

術後の生活

術後の生活についてですが、全ての手術において当てはまるのですが、当然痛いです。
痛み止めの処方が出ますが、円座は手放せません。
また、術式や治療した範囲などにもよりますが、縫合した傷から出血があるので、しばらくガーゼ保護、消毒が続きます。
退院後も、傷口を清潔に保つため、トイレの後や就寝前などは坐浴やビデ、優しい流水でのシャワー洗浄をします。
入浴は医師の指示によりますが、1ヶ月以内はシャワーになることが多いです。
温泉に入ることももちろん禁止です。
食事は一般的には術後の翌日から開始し、術後3日程度で退院できます。
傷が痛んだり再発のリスクも上がるので、食事は消化の良い日本食メインで、辛いものなどの刺激物、特に飲酒については1~2ヶ月は控えます。
術後少量の出血であれば問題はなく、傷口が完全に治るまでは1~2ヶ月かかります。

痔を放置しているとどうなるのか

それぞれ痔を放置していると、次第に重症化していきます。

痔核には1~4までレベルがあり、4に達すると手術しか治療の方法がありません。

裂肛が進行すると痔核や肛門ポリープができることがあります。

痔瘻(じろう)は膿のトンネルが蜂の巣状態にまで増えてしまうこともあります。

羞恥心から、外来受診を敬遠してしまう方も少なくありません。

そうしたことから症状が悪化してしまうこともあります。

軽症で治療の必要のない人も含め、3人に1人が痔とも言われていますので、どうか症状があれば早めの受診を心がけてください。



 



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