過食症とは・原因・症状・受診・治療方法

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過食症とは

食べる衝動を止めることが出来ずに大量に食べ物を一気に摂取し、その後体重増加を防ぐために、自分で嘔吐したり多量の下剤を使用して出す事を繰り返します。

その行為に罪悪感を抱き自己嫌悪に陥いります。

また、患者のほとんどが若い女性です。

 

過食の原因

原因のキッカケは、人それぞれですが精神的なストレスや間違ったダイエットが原因の場合が多いです。

・精神的なストレス
誰でも嫌なことがあった時に、やけ食いをして、食べてストレスを紛らわそうとした経験はあると思います。
その行動自 体はは過食症ではありません。
過食症とは、自分の意思とは反して食べる事をコントロールできない事を言います。

<こんな性格の人は要注意>
・真面目で完璧主義
・自己主張が苦手
・自尊心が低い
・周りと自分を比べてしまう

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過食症を発症した人は、自尊心が低い性格の人が多いです。

周りと自分をくらべたり、自分は良いところが無く何も出来 ずダメな人間だと思い込みストレスを溜めやすい傾向にあります。

ストレスの過食が慢性化してしまい、いつのまにか自分の意思とは反して過食して嘔吐や下剤の服用を繰り返してしま います。

・間違ったダイエット
正しいダイエットとは、バランスの良い食事を1日3食取りながら、有酸素運動をとり入れて時間をかけて健康的に体重を落としていく事をいいます。
しかし間違ったダイエットとは、短期間で一気に体重を落とす事です。
例えば全く食べな い、炭水化物を一切取らない、嘔吐する、下剤を使用する、1つのものだけを食べる(サラダだけ、果物だけなど)それ によって一時的に極端な体重減少をする事です。
急激に体重減少をさせると、脳が必要な栄養分を取ろうとしていつも以上に食べ物を食べてしまいたくなり過食を招きます。
過食症になると一日中食べ物のことばかり考えてしまい日常生活に支障をきたします。
勤務中や授業中に隠れて過食をしたり、夜中冷蔵庫の中を漁ることもあります。
ひどい時には、買うお金がなくなり食べ物を盗む人もいます。
その後「またいっぱい食べてしまった、出さないと体重が増えてしまう。」と考えて無理矢理嘔吐したり、下剤を多量に服用して自己嫌悪に陥ります。

 

過食症の症状

過食症になると、身体や精神にどんな影響が出るのでしょうか?
・ホルモンバランスが乱れて、生理不順や無月経になる。
・皮膚の乾燥があり、肌や髪のはりがなくなる。
・貧血、電解質異常、血圧低下、低体温、動悸をきたす。
・吐きすぎにより、虫歯や歯を溶かす。手に吐きダコが出来る。
・カルシウム不足により骨粗鬆症になる。
・うつ傾向になる。
・意欲や集中力の低下、イライラが募る。

過食症は全身に影響をきたします。

これが悪化すると重症化して入院治療を必要とすることもあります。

 

過食症はどんな病院で診察を受ければ良いですか?

過食症は、精神科か心療内科を受診します。

はじめは精神科や心療内科を受診することを、「恥ずかしい、抵抗がある」このように考えてしまう方が多いかもしれません。

まずは、誰かに相談することから始めてみてください。

家族や友人に話しにくいのであれば、専門の相談員が受け付ける電話で相談してみる、学生であれば信頼している先生や保健室の先生でもいいです。

誰かに悩みを打ち明ける事が治療の第1歩です。

<受診ではどんなことを聞かれますか?>
問診で聞かれることは、いつから何のどの様なキッカケで症状が起きるようになったか、身体や精神的な変化、症状前と 症状後の体重の変化などになります。
言いにくいことは紙に書いて渡してもいいです。
治療するために正確な情報を医師に伝えまし ょう。
 

過食症の治療方法

過食症に大事なことは、薬物治療に頼るのではなく自分で病気を受け入れて治そうとする意思が重要です。

・過食嘔吐をやめるようにする。
急にやめようと焦ったり、無理をすると精神的にストレスやプレッシャーになり良くありません。
まずは規則正しい食事から始めましょう。
三食きちんと食べてバランスの良い食事にし、良く噛んで食べるようにします。
食後は嘔吐のことを考えないように、他のことに意識をそらせるような工夫をしてみてください。
例えば食後に好きな趣味を楽しんだり、外に出て気分転換するのもいいです。
少しずつやめれるようにしていきましょう。

・ストレスをためない
過食症の人は、自分の悩みを打ち明ける事が苦手でためやすい傾向にあります。
まずは誰かに悩みやストレスを打ち明けることから始めましょう。
人に言いにくいのであれば、日記をつけてみると客観的に自分自身を見ることが出来ます。
今日はこんな嫌な事があった、自分がいまどう思っているのか、どうすれば良かったのかなど問題点が明確化します。

<家族が出来ること>
家族にできること、それは本人のことを受け入れてあげることです。
けっして否定したり、怒ったり、早く治そうと焦らないでください。
本人の話や悩みを聞いてあげて、寄り添うこころが大事です。
病気に対しての正しい知識や治療方法、対策を知ることがサポートにつながります。
 

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