五十肩とは・症状・ストレッチ・ツボ・治療方法

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五十肩とは

50歳代を中心とした40~60歳代の方において、肩の関節周囲の組織の老化をとして肩関節の痛みと運動障害を認めるものです。

肩関節周囲炎の1つです。

20代、30代、60代以降でも起こる可能性はあります。

五十肩の原因

肩の関節は、骨だけでは構造的に不安定なところを、関節包や発達した腱が保護しています。

そのため、肩を酷使することで炎症や損傷が起こりやすく、痛みが出たり、可動域の制限が起こると考えられています。

軽い外傷の繰り返しの後、肩の不快感や痛みが原因なこともあれば、明らかな原因なく発症する場合もあります。

五十肩の症状

五十肩は通常、片側にだけ発生します。

主な訴えとしては、肩が痛くて腕を上げられない、手を後ろに回せない、肩の痛みで夜中に目が覚める、などです。

そして回復した後は同じ側に再発することはほとんどありません。

強い肩の痛みを繰り返して訴える場合は、他の疾患の可能性を考える必要となります。



五十肩によいストレッチ方法

ストレッチを行うときは、呼吸を止めず、ゆっくりした動作で、気持ちよいと感じる程度で行ってください。

それぞれ10~20回を1セットとし、1日3セットが目安です。

・あおむけの状態で、両ひざをそろえて立てます。
両腕は体の真横に広げます。
真横まで腕が上がらない場合にはできる範囲で構いません。
頭と肩とは動かさず、両ひざをそろえたまま、痛みのない側に倒します。
その状態を3秒間保り、元に戻します。両ひざが離れないように倒してください。

・テーブルを使います。
テーブルに対し、症状の無い側をテーブルの側にして、横向きに立ちます。
症状の無い側の足のつま先をテーブルに向け、上半身をひねって両手をテーブルに置きます。
その状態から、両手のひらでテーブルを押しつつ、足の位置を動かさずにお尻を後ろに引きます。
この状態を3秒間キープしてから戻します。
背中や腰を丸めず、お尻を引きましょう。

・ テーブルに向かい、いすに座ります。
症状のある側のひじをテーブルについて、手首の辺りに症状のある側の手をそえます。
この状態から、上半身をテーブルと平行に移動し、元に戻します。
反対側へも同じように移動します。
テーブルについたひじの位置は固定し、腕を動かさないように行います。

五十肩に良いツボってありますか?

ツボを5つ紹介します。

ツボの位置がわかりにくいときには、押したときの気持ちよさをたよりに探してみてください。

そして気持ちがいいと思える強さで押してください。

強ければ早く治る、というものではありません。

また急に腫れた、熱を持った感じがある、激しい痛みが急にある、などの急性症状が見られた場合は、強く押したり動かさないようにしてください。

痛みがある部分の安静と冷却が必要です。

痛みが出て3日から1週間くらい経過したら、冷やすのをやめて温めたり動かすようにしてください。

・肩ぐう(けんぐう)
ひじを伸ばした状態で腕を横に90°挙げたとき、腕のつけ根にできるくぼみにあります。

・肩りょう(けんりょう)
腕の付け根に触れるアーチ状の骨の後端にある角の下に取ります。

・天宗(てんそう)
肩甲骨のほぼ中央のあります。

・中府(ちゅうふ)
鎖骨と肩の骨との間にあるくぼみで、指一本分ほど下にいったところにあります。

・陽池(ようち)
手の関節、手の甲の中央にあります。健康維持・増進をはかるツボです。

五十肩の治療方法

治療方針は
・肩関節の痛みを和らげること
・可動域を改善すること
の2つです。

薬物療法、運動療法、理学療法で改善することが多いので、ほとんどの症例で手術は必要ありません。

手術の場合も侵襲の少ない関節鏡視下授動術などがあります。

治療に先立ち、五十肩のその後の経過の説明、大多数の患者は自然に回復することを説明します。

患者の不安感を和らげてから治療にかかります。

治療は数ヵ月以上にわたり運動療法の継続が必要なので、患者が積極的に治療に取り組むことが必要となります。

・ 生活指導について
急性期の痛みの強い時期は、荷物の上げ下ろしや肩を上げる動作などで、肩に負担をかけないようにして安静にさせます。
痛みが落ち着いてきたら、痛みのない範囲で肩を動かすように指導します。
慢性期や回復期になると、痛みの状態を確認しながら肩の関節のこわばりを改善するような運動方法を指導し、積極的に肩を動かすようにします。

・薬物療法について
痛みを取るには、薬物療法が有効です。
非ステロイド性消炎鎮痛薬(NSAIDs)を用います。
内服薬がよく使われています。
また最近は、パップ剤、テープ剤といった外用貼付剤も多く販売され、経口剤に匹敵する効果が認められています。
ただし副作用には皮膚のかぶれ等があるので、肌が弱い方は医師に確認しましょう。
また、症状によっては筋弛緩剤や精神安定剤も使うことがあります。
痛みが強い場合には肩峰下滑液包内または肩関節腔内にステロイド剤と局所麻酔剤の混合液や、ヒアルロン酸ナトリウムを注射することもあります。

・ 運動療法で可動域を改善
慢性期に入り、肩の痛みが弱まったら、肩関節のこわばり予防、可動域を改善するため、運動療法を開始します。
肩を温めながら少しずつ動かし、痛みがほとんどなくなったら、徐々に動きが良くなるのに合わせて、積極的に肩を動かすようにします。
基本的には、患者自身が自宅で行える振り子運動などの訓練をします。
改善が思わしくない場合は、通院でリハビリを行うことがあります。
運動療法と同時に、温めたり、血行の改善、痛みの軽減などを目的として、温熱・冷熱療法、超音波療法などを組み合わせることもあります。



 



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