間欠性跛行とは・原因・歩き方・治療方法

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間欠性跛行とは

少し歩くと足が痛くなったり、しびれたりすることで歩けなくなり、少し休むとまた歩けるようになることです。

 

間欠性跛行の原因

間欠性跛行の原因は、動脈硬化により手足の指先に十分な血液を送ることができなくなり起こる「閉塞性動脈硬化症」と、脊柱管(背骨に囲まれた脊髄の通る空間)の中の神経圧迫による「腰部脊柱管狭窄症」があります。

また、両者を合併していることもあります。

閉塞性動脈硬化症でも腰部脊柱管狭窄症でも、基本的に歩くと足が痛くなるという症状は一緒です。

 

間欠性跛行の歩き方

歩き始めて数分もすると、足と腰にジリジリとしびれる感じが出てきます。

腰部脊柱管狭窄症の場合、脊柱管を通る神経の圧迫が弱まるため、自転車だと何分でも乗っていられます。

自転車に乗れない方の場合は、買い物カートなどを押して歩くと腰が少し伸びた格好になるので、普段よりもずっと長い距離を歩けるようになります。
 

間欠性跛行の治療方法

腰部脊柱管狭窄症の場合、靴ひも&背伸びストレッチという方法があります。

これは、歩き続けたためにしびれや痛みなどの症状が出てきた時、休憩時に行ないます。

まず、いったん腰を落として、片方の靴ひもを結び直すような格好をして十分に背中を丸めます。

そして次に、体を起こし、天に向かって思いっきり体を伸ばします。

このように体を「丸める/伸ばす」を数回繰り返すことによって脊柱管のスペースを広げ、神経圧迫をゆるめることをします。

体を屈伸させると足腰の血液の循環が促されるので、この点もしびれや痛みを軽減させます。

閉塞性動脈硬化症などの血管が原因の間歇性跛行では、軽いもの(連続走行距離が500m以上)であれば、血管拡張剤、抗血小板剤、および運動療法でも治療します。

特に歩行訓練を中心とした運動療法により、下肢の血流改善が得られることが解明されており、専門医を受診し、適切な運動療法の指示を受けてください。

歩行距離が100m以下のような重症間歇性跛行では、放置すれば、歩行していないときも足が痛い(安静時疼痛)、ひいては壊死となり、足切断の危険性があります。

間歇性跛行のうちに正しく診断し、適切な血行再建術をうければ、再び元通りに歩けるようになります。

血行再建術には、従来行われてきた閉塞部位の中枢側と末梢側とを人工血管もしくは自分の静脈を移植することで橋渡しするバイパス術が一般的でした。

しかし近年、血流障害の起きている動脈に、種々のカテーテルと呼ばれる細い血管を挿入して閉塞部位を開通する血管内治療が行われるようになってきました。

この治療法は、わずか2~3mm程度の孔を注射針を用いて皮膚に開けるだけです。

局所麻酔です治療可能で、手術してから退院までの期間は4~5日です。

患者への身体的負担も軽く、術後の痛みもほとんどないことから早期の社会復帰も望むことができます。
 

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