脂質異常症とは原因・症状・食事内容・治療方法

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脂質異常症とは?

脂質異常症は、主に血液の中コレステロールや中性脂肪(トリグセライド)などの脂質が一定以上多く含まれる状態で、前は「高脂血症」と呼ばれていました。

以前は、コレステロールすべてを(善玉、悪玉関係なくすべてを)指標の対象としていたため、コレステロールが多いことが脂質異常とされていましたが、2006年からは新基準が使用されるようになり、善玉、悪玉、中性脂肪と3つに分けて診断基準とするようになりました。

脂質異常症の原因

・LDL(悪玉)コレステロールが高い
動物性脂肪が多い、鶏卵魚卵が好きでよく食べている人に多く見られます。

・トリグリセライト(中性脂肪)が高い
高カロリーや慢性的な過剰カロリー摂取がある人に多く見られます。

・HDL(善玉)コレステロールが低い
運動不足、喫煙、肥満が指摘されています。

・遺伝性
血縁関係の家族性の場合、動脈硬化が早い傾向があります。

・その他の要因
甲状腺の機能低下や、副腎皮質ホルモンの異常、糖尿病やステロイドホルモンの影響も言われています。

また女性は閉経後ホルモンの体への影響で脂質の増加があると考えられているので、より注意が必要とされています。

脂質異常症の症状

基本的には自覚症状がありません。

血液中の異常なので、血液検査で判明することが多いです。

食生活をはじめ、運動などの生活習慣が主な影響を与えるので、生活習慣病であるともいわれています。

脂質異常を放置して同様の生活習慣を続けると、気が付かないうちに血液中のコレステロール値は上昇し、血管の硬化が進行し動脈硬化となります。

血液はドロドロとなり血栓ができやすくなります。

また遺伝的な脂質異常症の場合、脂肪のかたまりが手や足の筋や皮膚・眼球の瞳の周囲に白い色素が付着してしまう症状がみられることがあります。

脂質異常症を改善する食事

タイプ別 食事改善のポイント

・LDL悪玉コレステロールが多い人
脂肪の制限、食物繊維や植物性たんぱく質を多く摂ると良いです。

・トリグリセライド(中性脂肪)が多い人
果糖などの糖分制限、アルコール制限、不飽和脂肪酸が多い青魚を多く摂ると良いです。

・HDL善玉コレステロールが少ない人
糖分の摂取を制限すると良いです。



脂質異常症の治療法

大きく分けて食事の改善と運動、薬物による治療があげられます。

・食事の改善
「脂質異常症を改善する食事」と重複しますが、どの種類の脂質の異常かによって対策を考えるほうが良いでしょう。
なかでもカロリーのコントロール、甘いもの・炭水化物を控える、減塩、適度なアルコールがポイントとなります。
少し前までは、卵にコレステロールが多いので控えるように言われていましたが、基準が変わり2015年に卵の制限は廃止されています。
適度なカロリーを算出するのに計算方法があるので、「摂取カロリー 計算方法」などで検索してみてください。
中には無料アプリを提供しているサイトもあります。

・運動
運動といっても様々な運動があります。
脂質異常症に適している運動は、基本的にカロリー消費を目的とした有酸素運動が適しています。
手軽にできるウォーキングは推奨される運動の一つです。
ほかにも水泳、サイクリング、ジョギングなどがあります。
ご自分に合った運動をしましょう。
激しく運動してもかえって体に負担となり、痛みや疲労を蓄積しかねないほどの運動はお勧めできません。
有酸素運動におけるカロリー消費の開始は、運動開始後30分はかかるとされていますので、最低30分は運動する必要があります。
また、ほかに糖尿病や心臓病など重症化しやすい病気がある場合は医師とよく相談しましょう。

・薬での治療
食事や運動も大切ですが即効性があるわけではないです。
また食事習慣を変えるだけでは、脂質の減少をあまり期待できない場合があります。
そのような場合は薬の内服治療をして脂質のコントロールをしていきます。
基本的にLDL悪玉コレステロールの減少を目標とします。
何種類かありますので治療経過を見ながら、医師と相談して決めていきましょう。

脂質異常症を放置しているとどうなるの?

特徴として自覚症状がありません。
そして「血がロドロ」の状態となり徐々に進行していき、動脈硬化や血栓ができやすい状態となります。
そして影響を受けた血管の場所によって、狭心症や心筋梗塞、脳梗塞など重症化しやすい病気を引き起こしやすくなります。
結果、合併症などで重症化する可能性が高く、普段から注意が必要です。
また糖尿病などの病気を抱えている場合は、より一層、発病の危険や重症化しやすいとされていますので医師と共に体のことを管理していく必要があります。
脂質異常症は気が付きにくいですが、現在は健診などからも脂質異常症がわかるようになりました。
もし再検査や治療を要すると指摘されたなら、放置せず「できる予防」があるので迷わず自分の体のケアを行っていきましょう。



 



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