白内障の原因と症状と治療・白内障が進行すると…

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白内障になる原因は様々あり症状も様々です。

白内障になると生活に徐々に支障をきたしてきます。

そこで白内障の症状や手術、放置しているとどうなるのかご説明していきます。

白内障の原因

a. 先天性(遺伝的要因も注目されている)
b. 加齢
c. 全身(糖尿病、アトピー性皮膚炎など)の病気
d. 外傷性(けがなど)
e.薬品の副作用(ステロイドなどの薬品の副作用)
f. その他(放射線やブルーライトなどの光刺激、喫煙も要因の一つ)

原因はさまざまですが、個人差はあるものの加齢による白内障は、誰もが白内障にかかってしまう危険はあります。

特に近年は40代の発症が増える傾向があります。先天性、加齢など避けて通れない原因もあります。

でも、生活習慣やブルーライトなどの影響、喫煙など配慮次第では予防ができる事項があります。

 

白内障の症状

症状は個人差が大きいです。水晶体の濁りが主体で起こる症状です。
・視力の低下
・視界(見える範囲)がかすむ
・明るいところで見えにくい、まぶしく感じる
・近くのものを見るとき、ピントが合わなくなる(二重に見えることも含む)
・薄暗いところでは、極端に見えつらくなる
・ものが歪んで見える
症状が進むにつれて、視力の低下は著しくなります。

また「見えなくなっていく」だけでなくほかの根本的な問題がある疾患が隠れている場合があります。

自覚症状が出ている可能性があるので①の原因を併用し考慮する必要があります。

 

白内障の治療

a.点眼薬
・ピノレキシン剤(カタリン、カリーユニなどの名称で販売)
水晶体の変質を防ぐ働きがある
・グルタチオン剤(タチオンなどの名称で販売)
病状進行の祭減少するグルタチオンの補充を目的する

b.手術:病状や年齢に合わせて選択します。
*手術に使うレンズ:単焦点レンズ:近くか遠くかどちらかに焦点を決める。保険がきくので費用が抑えられます。
焦点が合わないほうに眼鏡の使用が必要です。
多焦点レンズ:遠近両方に焦点が当てられますが、保険がきかないので高額になります。

*手術の種類:超音波を使い濁った水晶体を取り出し人工レンズに入れ替える方法と、角膜を切開する方法主流です。

・フェイコプレチョップ法
白内障が進行している場合適応が困難、プレチョップ法で水晶体を4分割後、超音波乳化吸引によってレンズを取り出し、眼内レンズを入れ替えます。

・超音波水晶体吸引術
上記フェイコプレチョップ法と併用することは触れましたが、単独でも行います。ただし病状が進行している場合手術適応が困難。縫合はしない、術後は経過はよいとされています。

・水晶体嚢外摘出術
白内障が進行している場合適応となりやすいです。
硬くなった核取り出しに担当医の技術の高さが必要とされます。
強い乱視が出現することがあります。

・水晶体嚢内摘出術
病状の進行がより強い場合適応されることがあります。水晶体の全嚢胞を取り出すので傷が大きい、
眼内レンズの挿入が困難、手術時間が長いなどの問題があります。強い乱視の出現も懸念されます。

・レーザー手術
多焦点レンズを選択するとき適応されることが多いです。角膜の切開が正確にできるため従来の手術より正確さが向上いわれています。
乱視の発生も調整できるとされています。しかし最先端医療となってる場合コストは高くなります。

c.術後の注意
・内服薬や点眼薬は指示通り摂取しましょう。
・直接目を触らないようにしましょう。
・入浴は翌日から可能ですが、許可が出るまでは頭を洗うのは厳禁です。
・アルコールは眼の炎症を避けるため1週間くらいは控えてください。
・スポーツは散歩程度にしておきましょう。再開したい時期などは担当医師と相談したほうが良いでしょう。
特に目に刺激を与えないよう、十分保護しておきましょう。
・通院は病院と相談して行ってください。ただし異常を感じたり、痛みや視力に変化を感じるようであればこの限りではありません。
・眼鏡を作るのは約3~4か月後を目安としますが、経過を見ながら医師と相談してから作成することをお勧めします。

d.手術費用
*保険適応時
・手術を受ける方によって適応自体が変わります。基本的に保険適応となれば3割負担となります。
単焦点レンズを使用した一般的な手術は、レンズは片目4万円前後で1泊入院だと検査・手術料など併せて6万から7万円の負担となります。入院が長くなればその分上乗せがあります。
・高齢者や負担割合が低い方はその適応率に応じた金額となります。
・ただし各病院によって雑費や差額ベッド料などは違いがありますので、支払い費用はケースバイケースです。

*保険適応外
・多焦点レンズ使用は保険適応外となるので実費負担となります。片目で30万から60万くらいと幅が広いです。
この場合も病院によって支払い費用は、規定によって異なるので注意することが必要です。

 

白内障の進行したとき起こる障害

視力低下が徐々に進んでくると日常生活に支障をきたすことになります。

進行すると水晶体が正常な位置に保持されなくなり、硝子体に落下したり、網膜剥離を起こしたりします。

とくに高齢者では転倒や転倒に関連した骨折なども見られます。

また全身疾患が隠れている場合、その疾患そのものの悪化が考えられます。

とくに糖尿病など全身疾患が悪化している可能性があり、他の治療や手術に対するリスクが高くなりますので注意が必要です。

最終的には失明の危険が強くなります。

世界には数千万人の白内障による失明者がいるといわれており、早期発見と治療が大切だといえます。

 

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