COPD(慢性閉塞性肺疾患)の原因とその症状そして怖い合併症とは

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COPD

 

2015年のCOPDによる死亡者は15,000人以上で、毎年増加傾向にあります。

患者数はなんと530万人と推測されています。

喫煙者のCOPDになる確率は非喫煙者の3倍以上になり、高齢者になればなるほど高くなっています。

COPDは認知度が低く重症化されるまで気づかないのが現状です。

COPDはずっと息苦しく酸素吸入が必要になり、動くと息苦しくなるので寝たきりになったり、酸素ボンベを持ち歩いた生活になったりとその後の人生はとても不憫になります。

そんなPOCDの原因と自覚症状チェックと合併症を見ていきましょう。

COPDの原因

COPD

COPD(慢性閉塞性肺疾患)は以前は肺気腫、慢性気管支炎と呼ばれていました。(現在はこれらをまとめた新しい病名COPDという名称となっています。)

どういった病気かといいますと気管支や肺胞の構造が壊れる病気です。

気管支は空気の通り道であり肺胞は体の酸素と二酸化炭素を交換する器官です。

その大切な器官が壊れる最大の原因はたばこです

COPDと診断されている人の95%以上は喫煙者です。

たばこの煙は数百種類の有害物質を含んでいるため空気の通り道である気管支に炎症を起こしたり(炎症が起きることで空気の通り道が狭くなります)肺の一番奥の肺胞まで到達して肺胞の構造を破壊します。

酸素と二酸化炭素の交換を行う肺胞が炎症によって壊されるので酸素を取り込みにくくなり呼吸がずっと苦しいのです。

肺胞が壊されてCOPDになってしまった肺を元に戻すことはできません

軽い作業中の息切れなどの症状が特徴で数年かけて進行していきます。

気が付いたときには重症化していることが多いので注意しましょう。

健康寿命を延ばしたいのであれば喫煙している人は一日も早く禁煙することをおすすめします。

COPD

 

COPDの自覚症状チェック!

こんな症状のある方はCOPDの可能性があります。

・タバコを長期間吸っている

・痰が絡んだ咳が出る

・同世代の人と同じ速度で歩けない

・階段を上がるとすぐに息切れがする

・息をするとゼイゼイ・ヒューヒューする

・息苦しい時、口をすぼめて呼吸する

・風邪を引きやすい

・運動の後になかなか動悸が治まらない胸を抑えられるような感じがある。

上記のような症状がある場合病院への受診をしてください。

 

COPDとその合併症や共存する病気

COPD

・心臓病
心筋梗塞や狭心症を起こしやすい
動脈硬化を原因とする病気を併発していることが多い

・うつ
ちょっとした運動でも息切れするため家に閉じこもりがちになり気持ちが落ち込みやすくなる。

・手足の筋力低下を起こしやすい
肺に治りにくい炎症を起こすと筋肉にも炎症を起こすことが知られている。
筋力が低下すると寝たきりになるなど日常生活も不自由になっていく。

・肺癌
肺癌を併発していることが多い
肺機能が低下しているので手術ができないこともある。

・肺高血圧症
肺の機能低下により心臓から肺へ血液を送り出している肺動脈の負荷が大きくなり血圧が高くなる。
進行すると心不全になることもある。

・骨粗鬆症
骨もタバコの害を受けやすくCOPDになると早い時期に骨粗鬆症になったり進行が早まったりする。そのため腰痛や骨折を起こしやすくなる。

 

まとめ

たばこの煙はPM2.5です。

PM2.5とは直径が2.5ミクロン以下の粒子の事を言いますがタバコの煙の直径は1ミクロン以下なのです。

喫煙者は超高濃度のPM2.5を直接吸入したりするため多くの病気になります。

COPDは完治するのが難しい病気です治療はどの段階でもできるようになりましたので上記の自覚症状があるなら早めに病院へ受診と禁煙してください。

たばこは100害あって一利なしです!

たばこには動脈硬化を促進させる働きがあります。

>>喫煙と動脈硬化の深い関係とメカニズムを見てみる

たばこにはたくさんの害と多くの病気も引き起越します。

>>タバコの害とその後の大きな病気はこちら

 

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