更年期の症状・眠い理由・太る原因・生理周期・おすすめの漢方薬

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更年期

更年期の症状

更年期とは閉経(卵巣の活動が次第に減退し、月経が停止した状態)を挟んだ10年間を指します。

卵巣から分泌される女性ホルモン(エストロゲン、プロゲステロン)は、20~30代が最も分泌されますが、40代に差し掛かったころから急激に低下してきます。

これに伴って様々な身体的・精神的な症状が現れ、その中でも症状が重く、日常生活に支障をきたす状態を「更年期障害」と呼びます。

更年期障害の症状は自律神経への影響で起こるものが多いとされており、代表的なものとして、頭痛や疲労感、発汗、動悸、のぼせ、イライラ、気分が沈むなどの抑うつ感などが挙げられます。

加齢や家庭・職場・地域などの社会的な要因が複合的に組み合わさって影響するため個人によって症状も大きく異なってきます。

更年期に眠い理由

女性ホルモンのエストロゲンは様々なホルモンの分泌にも関与しています。

中でも「セロトニン」と呼ばれるホルモンの分泌や活性に関与しており、このセロトニンは睡眠ホルモンと言われる「メラトニン」の生成に必要不可欠とされています。

エストロゲンの分泌が低下することにより、セロトニン、メラトニンの分泌量も低下し結果的に睡眠の質が下がることとなります。

またのぼせや発汗といった更年期症状が出現すると、寝苦しさを感じ目が覚めてしまったり、熟睡できなくなるといった状態になります。

熟睡できないことによるイライラや興奮状態によってリラックスできず、寝つきが悪くなり十分な睡眠がとれなくなります。

こうして睡眠不足になると体が睡眠を欲して、眠気が襲ってくるのです。

更年期に太る理由


前述したエストロゲンにはホルモンの分泌を促すだけではなく、脂肪を燃焼する働きもあります。

更年期でエストロゲンが減少すると、脂肪が燃焼しにくい体になってしまいます。

さらにホルモンのバランスが乱れることで血管の収縮や拡張をコントロールしている自律神経も乱れ、血行が悪くなり、むくみやすくなります。

また女性ホルモン全体の量が減少することにより、相対的に男性ホルモンの割合が増加します。

そのため皮下脂肪だけでなく内臓脂肪もつきやすくなります。

更年期の生理周期

女性ホルモンの分泌が減少し、不安定になることで生理周期が変化します。

それに伴い子宮内膜が剥がれずに厚くなりすぎてしまうことで大量出血や不正出血が起こりやすくなります。

ただし、個人差があるため逆に出血が少なくなる場合や、突然生理が止まり閉経する人もいて、必ずしも同じ経過を辿るとは限りません。

更年期におすすめの漢方薬

脳梗塞 再発

漢方医学は西洋医学とは治療方針が異なり、体の状態を総合的に判断し、崩れたバランスを整える治療を行います。

更年期障害を抱える女性の多くは、肩こりや頭痛、ふらつき、イライラなどの様々な不定愁訴に悩まされています。

この不定愁訴は、漢方独特の考えである「気・血・水」のうち、気や血の不調から来ていると捉えられています。

そのため血の巡りを良くする漢方薬を処方することによって症状を改善させることができます。

1.当帰芍薬散(とうきしゃくやくさん)
「女性の聖薬」と呼ばれるほど女性によく用いられてきた漢方薬で、全身に栄養や血液を巡らせ、余分な水分の排出を促し、体をスッキリとさせます。
貧血気味やむくみなどの諸症状に効果的です。

2.加味逍遥散(かみしょうようさん)
乱れた気のバランスを整え、イライラや抑うつなどの精神状態を改善すると同時に過剰な熱を抑えてくれるため、のぼせやほてりなどの熱症状も緩和されます。
また血を補い水の巡りを良くする作用もあり、気・血・水の全てがバランス良く配合されています。

3.桂枝茯苓丸(けいしぶくりょうがん)
滞った血の巡りを良くすることで、のぼせや下半身の冷えに効果があり、女性ホルモンの変動に伴って現れる精神不安やイライラなどの神経症状にも良いとされています。

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