睡眠時無呼吸症候群(SAS)の原因・症状・検査・治療方法・病院・マウスピースや枕

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睡眠時無呼吸症候群
 

睡眠時無呼吸症候群について

睡眠時無呼吸症候群の原因

睡眠時無呼吸症候群の原因として、一番大きな要因は『肥満体型』です。

その他にも様々な要因があります。

体形の項目
・肥満体型(BMI25以上)
・顎が小さい
・首が短い、
・首の周りに脂肪がついている
・二重あご
・大きな舌
・小顔
・扁桃腺が大きい

肥満が原因で上気道を狭めてしまうといびきや無呼吸になりやすいです。

しかし太っている人だけではなくて、痩せている人でも首が短くて顎が小さい体形の人は、上気道が狭くなりやすく、睡眠時にいびきや無呼吸になりやすい傾向があります。

そして欧米人に比べて、日本人の体形に多いのが特徴です。

まれではありますが、呼吸中枢の障害が原因で起きる就寝時の無呼吸もあります。

判別するためには専門の診察や検査が必要です。

その他の原因
・高齢者
・喫煙者
・過度のアルコール摂取
・生活習慣病(高血圧症、脳血管障害、糖尿病など)
・鼻がつまりやすい、鼻の病気がある
・口呼吸、歯並びが悪い

 

睡眠時無呼吸症候群の症状

睡眠時無呼吸症候群の症状は、大きないびきの後に呼吸が停止することです。

無呼吸は10秒以上呼吸が停止した状態をいいます。

一時間に5回以上無呼吸があると、睡眠時無呼吸症候群の可能性があります。

睡眠時無呼吸症候群のガイドラインの分類としては、軽症5回以上~15回未満、中等症15回以上~30回未満、重度30回以上とされています。

就寝中であれば自分では症状を自覚しにくいです。

家族に「大きいいびきをかいている」「いびきの途中で呼吸が止まっている」この様に指摘されて、はじめて気がついたという人が多いです。

睡眠時無呼吸症候群の身体の変化とは
・起床時に疲労感がある。
・寝汗をかいている。
・日中常に倦怠感がある。
・昼間ひどい眠気に襲われる、突然居眠りをしてしまう。
・集中力がなくなる。
・頭痛やうつ傾向になる。
・記憶力の低下がみられる。

睡眠時無呼吸症候群が悪化すると、合併症として高血圧や不整脈、心疾患、糖尿病、うつ病のリスクが高まります。

仕事中に突然居眠りする人は注意が必要です。

車の運転中に居眠り事故を起こす可能性もあり危険です。

睡眠時無呼吸症候群の症状があれば早目に医療機関を受診をすることをおススメします。
 

睡眠時無呼吸症候群の検査

検査は、自宅で簡単に行うことができるスクリーニング検査があります。

機械は病院で貸し出ししてくれます。

自宅で夜就寝する前に、無呼吸や酸素飽和度を調べる機械を設置します。

鼻に管のようなものを固定して、指の先にも機械をつけます(パルスオキシメーター)これで睡眠時の無呼吸を調べることができます。

検査が終わったら機械を病院に持参して調べてもらいます。

この検査をしてもはっきりとしたことがわからなければ、一泊入院して詳しい検査を行います。

終夜睡眠ポリグラフ検査(PSG)といい、
就寝時の脳波
眼球運動
筋電図
心電図
呼吸の気流
酸素飽和度
などより詳しく検査していきます。

その他、必要時に耳鼻咽喉科で、鼻からのどに異常がないかどうかの診察もします。

鼻や喉の異常で、睡眠時無呼吸症候群が起きている場合には、薬物治療や手術が検討されることもあります。

 

睡眠時無呼吸症候群の治療方法

経鼻的持続陽圧呼吸療法(CPAP)を行います。

これは就寝時に、鼻にマスクを着用して気道に空気を送りこみ、陽圧をかける装置です。

陽圧になることで気道が広がって、いびきや無呼吸を防ぐことができます。

人によって睡眠時無呼吸症候群の重症度は違いがあります。

そのために設定する空気の圧力にも違いがあるので、医師の定期的な診察や詳しい検査が必要です。

 

睡眠時無呼吸症候群のマウスピースや枕について

・医療用マウスピースについて
就寝時にマウスピースを着用することによって、下顎や舌が下がるのを防ぎます。
気道が広がり呼吸が確保されることによって、いびきや無呼吸を防ぐことができます。
マウスピースは比較的軽症の睡眠時無呼吸症候群の方に有効です。
医療用マウスピースは、歯科医の診察を受けてその人に合ったマウスピースを着用します。

・枕について
睡眠時無呼吸症候群の人は、使用している寝具や枕、寝方によっても症状がひどくなる場合があります。
仰向けで寝たり、自分に合ってない寝具や枕を使用すると下顎や舌が下がり、いびきや無呼吸の症状が悪化します。

良い睡眠を取るためには
・なるべく横向きで眠れるように、抱き枕や座布団を使用する。
・枕は低すぎず高すぎず、自分に合った枕を使用する。
・寝具は身体が沈まない、動きやすい寝具にする。
・パジャマや掛ふとんは、素材や軽さ、吸湿性に注意する。

いびきや無呼吸を防いでくれるような作りの枕も販売されています。

枕を変えてみることによって、いびきや無呼吸をばかりではなく、頭痛や肩こり腕のしびれも改善されます。

いろいろ試してみて自分に合った枕を使用してみてください。

良い睡眠を促すためには
・就寝前の飲酒、カフェインはなるべく控える。
・禁煙する。
・日中に適度な運動をする。
・肥満にならないように食生活に注意する。
・朝に太陽の光を浴びて、生活のリズムをつける。
・就寝前にスマホやパソコンは使用しない。
・シャワー浴ではなくて、お湯にゆっくりつかる。
・就寝前に軽いストレッチをする。
以上のことが挙げられます。

 

睡眠時無呼吸症候群はどんな病院に行けばいいの?

睡眠時無呼吸症候群の症状があれば、内科、呼吸器科、耳鼻咽喉科を受診します。

出来れば睡眠障害専門外来の診療科がある医療機関が良いでしょう。

専門の検査が必要になるので、診察の前に電話で問い合わせしてみてください。
 

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