唇が腫れる原因・症状・治す方法・アレルギー・何科を受診すればいいのか

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唇が腫れる原因は何が考えられますか?

唇の腫れは非常によくみられる症状で、内科外来・皮膚科外来でもしばしば遭遇するものです。

原因としてはやはりアレルギー性のものが多く、食事摂取の際に唇に接触した特定の食べ物や飲み物による腫れです。

これが疑われる場合は、食事摂取の際にどのような飲食物を口にしたかを覚えておき、医師に伝えることが欠かせません。

また、普段アレルギー反応を示さないはずの食物であっても、保存環境・保存料・鮮度・濃度などの要因によってアレルギー反応を起こすことがあります。

アレルギー以外による唇の腫れとしては、ウイルス感染によるものも多く(単純ヘルペスウイルスや水痘・帯状疱疹ウイルスなど)、これらの場合には早めの受診と早期からの治療が必要です。

その他に粘液貯留嚢胞という水ぶくれや、外傷後(とくに唇を噛んでしまった場合)の一過性の腫れ、クインケ浮腫などという特発性の(原因がはっきりしない)腫れが見られることもあります。
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唇が腫れた時の症状

唇の腫れは、その原因疾患によって症状の現れ方が異なります。

受診の要・不要にも関わってきますので、知っておくと良いでしょう。

まずアレルギー性に唇の腫れを起こした場合、飲食物摂取の直後~数時間で急速な腫脹を認めるようになります。

多くの場合で、赤みと痒みを伴った腫れとなります。

症状が強い場合は、唇以外の全身に赤みが出たり、場合によっては呼吸苦を感じることもあります。

唇に留まらない全身症状となった場合は、放置せず受診しておくことが大切です。

一過性の腫れのみで、次第に軽快してくる場合には経過観察することも可能です。

ウイルス感染に伴う唇の腫れ、特に単純ヘルペスウイルスの感染に伴う口唇ヘルペスは、よくみられる皮膚科疾患の一つで神経細胞に留まる性質を持つことから再発を繰り返すケースが多くなります。

口唇ヘルペスでは、唇とその周囲にピリピリ感を自覚するところから始まり、次第に赤みや発疹を認めるようになります。

症状を自覚してから数日のうちに水ぶくれと痛みを感じるようになり、最終的にはかさぶたとなって治癒に至ります。

症状の経過は長くても二週間程度で落ち着くはずです。

粘液貯留嚢胞は、粘膜の下に存在する小唾液腺が傷つくことで起きる病変です。

薄い粘膜で覆われた水ぶくれのようなものができますが、破れて粘液が流出すると一旦は平坦となります。

ただし、多くの場合でまた再度腫れてくる、ということを繰り返します。

生命に関わるような深刻な疾患とは言えませんが、嚢胞壁手術で摘出しない限り、再発を繰り返しなかなか改善しないという場合もあります。
 

唇が腫れたのを治す方法

アレルギー性に唇が腫れる場合は、予防が最も大切です。

何が(どの飲食物が)きっかけで腫れを起こしたかは必ず記録しておき、医師に伝えるとともに、今後はなるべくその原因物質を避けるように心がける必要があります。

一方で、上記のような全身症状に至った場合、ご自身でコントロールしようとするのは危険ですので皮膚科あるいは内科の外来を受診し、適切な治療を受ける必要があります。

多くは抗ヒスタミン剤の内服程度で十分に改善がみられますが、時にステロイドの投与や、点滴や気道の確保を伴う全身管理を要することもあります。

口唇ヘルペスである場合、特徴的な症状の経過をたどりますので、その診断は比較的容易ですし、適切な抗ウイルス薬の外用で著明な改善がみられます。

特に発心や赤みを自覚する前の、ピリピリ感程度の頃から外用を行っておくことで、より早期の治癒が期待できます。

粘液貯留嚢胞は自然治癒することもありますが、場合によっては難治性となり外科的治療を要するケースがあります。

ただし、嚢胞壁の摘出手術は比較的容易なものですので、口腔外科などにおいて局所麻酔下に15分程度で終了します。

 

唇が急に腫れるのはなにかのアレルギーでしょうか?

飲食物によるアレルギー反応である場合は、比較的多くみられます。

その場合、特定の飲食物の摂取後に変化がみられてきますので、大抵の患者はご自身で原因物質を推定することができます。

ただし、元々アレルギー体質などがおありで、頻回に同様の発作を繰り返しているようであれば、アレルゲン(アレルギー発作の原因物質)の検索を行うことも必要です。

簡単な検査ですので、ぜひ近隣のクリニックにご相談ください。

 

唇が腫れたら何科で診たもらえばいいですか?

基本的には一般内科、あるいは皮膚科にまずかかることが好ましいです。

検査および処置は日常診療レベルで対応できますので、はじめから高機能病院を受診する必要はありません。

ご自宅の近くのかかりやすいクリニックを受診してみてください。

専門的な治療(特に外科的治療)などを要するケースでは、他の口腔外科や歯科に紹介されることもあります。
 

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