舌先にできものができて痛いのは何が考えられますか?
舌は会話をする時や、食べ物を食べる時にはとてもよく動きます。
ラ行の音を出す時には舌の尖端は起き上がって上あごの内側に当たるような動きをして、食べ物を食べる時は喉の方に食べ物を送り込む動きをします。
また、下の前歯の内側は直接見えないため歯磨きがしにくく、歯垢がたまりやすい場所の一つです。
歯垢は時間が経つと硬い歯石になります。
その他、下の前歯に虫歯があって欠けている場合、もしくは虫歯を治療して詰めた詰め物(レジン、金属など)の一部が欠けたり、変形して尖っている場合には、舌の尖端に当たり続けることになります。
ずっと刺激が加わるとその部分が赤く腫れて、しこりになることがあります。
しこりは良性のもの(線維腫など)もあれば、悪性のもの(がん)もあります。
さらに、痛みで口の中の掃除が行いにくい時は、カンジダというカビが繁殖し痛みを引き起こしていることがあります。
この時、舌は白っぽくなることもあります。
口の中を消毒するうがい薬を使ったり、舌ブラシなどを使って舌を綺麗にすると改善がみられます。
舌先が痛い時の治し方
原因の除去ができるかをまず考えます。
歯石がないか、虫歯ができていないか、欠けたり、尖っているところがないか、を歯科医院で相談して診てもらいましょう。
それでも痛いのが続くようであれば、その旨を歯科医院で相談し詳しい検査をしてもらいましょう。
舌先が痛い時はどんな薬を塗ればいいですか?
舌の尖端が赤い時は、口内炎の塗り薬をまず試します。
市販のものでは、デキサルチン軟膏、トラフル軟膏PRO、アフタガード、テロシン口内軟膏Aなどがあります。
これらをまず1週間使い、あまり変化がなければ、口内炎ではない他の疾患である可能性を考えます。
カンジダの場合は処方箋が必要となる薬になります。
また、線維腫なら手術で切り取るだけなので、塗り薬は不要です。
がんの場合は塗り薬では治療できません。
詳しい検査が必要になりますが、それについては歯科医院で相談してください。
舌先が痛い時は何科に行けばいいですか?
まずは、歯科医院にかかりましょう。
一般歯科でかまいません。
上述で述べたように、尖っているところや汚れなどを掃除してもらいましょう。
軟膏やうがい薬なども処方されることもあります。
歯科にかかれない場合は耳鼻咽喉科か内科で相談してみてください。