舌に血豆ができる原因
舌に血豆ができる原因にはいくつか挙げられます。
・ 誤って噛んでしまう
一番多いのが、食事の際に誤って噛んでしまうことです。
数日経過を見て消えるものがほとんどです。
・ 硬いものが当たった
せんべいや、お箸など、硬いものが舌に当たって、血豆を作ることがあります。
これも上記と同じく、数日様子を見ると消えるものがほとんどです。
・ 咬み合わせによるもの
虫歯で歯を抜いたりして、歯の無い部分が途中にできたりすると、そこの舌が入り込むことがあります。
その状態でものを噛んだりすると、誤って噛んでしまったりします。
・ かぶせもの、詰め物、虫歯、歯石、入れ歯の尖った部分が当たった
歯のかぶせものや詰め物が段差になっていたり、虫歯で歯がかけて尖っている部分がある場合、歯石が付いていたり、入れ歯のバネが合ってない時など、舌をずっと刺激するため、その部分に血豆ができることがあります。
・ 口内炎
ビタミンのバランス:ビタミンA(外部からのウイルス侵入を防御し、皮膚や粘膜の働きを整える)、ビタミンB2(口の粘膜を保護し、再生させる効果がある)、ビタミンB6(細胞の再生を助ける)、ビタミンC(免疫力を高め、老化を防ぐ)などが不足すると、血豆ができやすくなります。
・血管腫
「腫」とありますが、腫瘍ではありません。
血管が通常とは異なる形をしている(奇形)ことにです。
噛んだりして出血をする場合には、摘出することがあります。
・血液サラサラの薬(ワルファリンなど)が効きすぎている
血液サラサラの薬を飲んでいる患者で、薬が効きすぎている場合は、軽く当たっても内出血をすることがあり、舌にものが強く当たると、血豆になることがあります。
・カポジ肉腫
HIVに感染し、発症した場合に舌やほおの粘膜に血豆が見られることがあります。
舌に血豆が良くできるのはなぜ?
上述の
・誤って噛んでしまう癖がある
・咬み合わせ
・かぶせもの、詰め物、虫歯、入れ歯の尖った部分が当たる
などはその原因が解決されない限りは血豆がよくできる状態といえます。
舌の血豆は癌でしょうか?
他の原因に比べれば、がんである可能性はかなり低いと思います。
しかし、舌がんは、かぶせものや詰め物の尖ったところが長期間当たって刺激する部位にできることがあり、その途中で血豆ができることも十分ありえます。
舌の血豆は何科で診てもらえばいいですか?
歯科、特に口腔外科をうたっている歯科病院がいいでしょう。
他には耳鼻咽喉科でも舌の血豆を診察しています。