自律神経失調症の原因・症状・うつとの違い・何科を受診・治療法

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自律神経失調症の原因

自律神経失調症の大きな原因として精神的なストレス、ホルモンバランスの影響、日常生活の不規則な生活環境が原因とされています。
私達は毎日の生活の中でたくさんのストレスを抱えています。
職場や学校での人間関係、仕事や勉強のプレッシャー、転勤での環境の変化、家庭内での問題、引っ越しなどがありますが、結婚や進学など、喜ばしい出来事も人にとっては大きなストレスとなるのです。
ストレスに耐性があるかないかは個人差があり、同じような環境の中でも性格や考え方によってストレスと感じない人もいます。
また、不規則な生活習慣も自律神経に大きな影響を及ぼします。
睡眠不足、きちんと食事を摂取しない、定期的に運動をしない、タバコやアルコールの過剰摂取など、、これらは自律神経のバランスを崩す大きな原因となっています。
そして、自律神経失調症は女性に多い疾患です。
それは女性ホルモンが関係しているからです。
ホルモンが分泌されているのは脳の視床下部という部分で、ここは自律神経のバランスもコントロールしている部分であり、そのために女性ホルモン分泌のバランスが崩れると共に自律神経の動きも悪くなってしまうというわけとなります。

 

自律神経失調症の症状

自律神経失調症の症状は人によって違いがあります。

<身体的な症状>
・頭痛、めまい、立ちくらみ
・肩こり、関節痛、悪寒
・息切れ、動悸、胸部痛、喉に異物感がある
・食欲不振、嘔気
・腹部膨満感、便秘、下痢
・顔のほてり、多汗、手足の冷え

<精神的な症状>
・イライラして怒りっぽくなる
・気分がスッキリしない
・不安感がある
・集中力がない
・記憶力の低下
・夜眠れなくて、睡眠不足になる

症状の現れ方や程度も人によって違いがあります。

毎日のように症状がある人もいれば、ある期間のみ症状が現れる人もいるので個人差がとても大きいです。

また、身体的な症状だけの人もいれば、精神的な症状も合併している人もいるので症状は人それぞれ異なります。
 

自律神経失調症とうつとの違い

「自律神経失調症」と「うつ病」の症状はとてもよく似ています。

うつ病は精神的な疾患ですが人によっては身体的な症状である、めまいや食欲不振などを訴える人もいます。

自律神経失調症と一つ違うのは、うつ病は精神科の正式な病名であることです。

一方で自律神経失調症とは正式な病名でははありません。

検査をしてもはっきりとした器質的な病変がないのにもかかわらず、さまざまな身体の不調を訴える『不定愁訴』をわかりやすく表した総称です。

しかし、自律神経失調症と医師に言われても、実はうつ病やほかの病気が隠れていた…ということもありますので注意が必要です。

 

自律神経失調症は何科で受診すればいいの

まずは、重大な病気が隠れていないかどうか検査するために医療機関を受診する必要があります。

自分のかかりつけの内科病院やクリニックを受診するようにしてください。

<隠れている可能性がある病気とは?>
・甲状腺の機能異常(バセドウ病など)
・不整脈、高血圧、貧血、狭心症、心筋?塞
・不整脈、高血圧、貧血、狭心症、心筋?塞
・肺気腫、気管支喘息
・脳腫瘍、脳?塞
・胃や十二指腸の潰瘍や癌
・メニエール病

上記の病気が隠れている可能性があります。

自分は自律神経失調症だと自己判断しないで、必ず医療機関で検査して下さい。

検査で器質的な病変がなければ、心療内科か精神科の受診で良いでしょう。

 

自律神経失調症の治し方

自律神経失調症には薬物治療での対処療法が行われます。

頭痛には痛み止めを、胃腸の不快感には胃腸薬を、便秘や下痢には整腸剤といったように、その人それぞれの症状に対しての薬物治療が行われます。

精神的な症状には、リラックス出来るような薬が処方されます。

薬に対しての疑問や不安感がある場合には、医師や薬剤師に相談するようにしましょう。

用量用法を守って服用するようにして下さい。

<自分でライフスタイルの改善をする>
自律神経失調症は、日常生活の不規則な生活習慣やストレスによって自律神経のバランスが崩れることが原因です。

自分自身でライフスタイルを見直して、改善することが重要です。
・食事は三食決まった時間にとり、バランスよく食べる。
・睡眠を十分にとる。
・喫煙は控えて、アルコールは適量にする。
・なるべく身体を動かすようにする。
・定期的な休日をとるようにする。

<ストレスをうまく発散させるようにする>
・趣味や好きなことを楽しむ時間を作る。
・仕事は家に持ち帰らないで、オンオフの切り替えをする。
・入浴やストレッチで身体をリラックスさせる。
・前向きな考え方をするようにする。

自律神経失調症は薬を飲んですぐ良くなるものではありません。

長期間かかるものなので、焦らずゆっくり治療して行きましょう。

まずは自分の症状の原因をつきとめて、それを自分自身が改善していこうという気持ちが大事です。
 

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