坐骨神経痛とは・原因・症状・薬・寝方・治療法・何科を受診

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坐骨神経痛とは

坐骨神経痛とは、何らかの原因で坐骨神経が圧迫されることにより、腰やおしり、下肢(太もも、ふくらはぎ、かかと)に痛みやシビレ、麻痺がでる症状です。

ひどくなると歩行が困難になったり、排尿障害、排便障害が出て日常生活に支障が出ることがあります。

『坐骨神経痛』は病名ではなく、症状の一つです。

坐骨神経痛の原因

坐骨神経痛の原因として多いのが
・腰椎椎間板ヘルニア
・腰部脊柱間狭窄症
です。

主に多いのはこの2つですが他にもみられるのが、腰椎分離すべり症、骨粗鬆症が原因で起こる腰椎圧迫骨折、変形側湾症、脊椎の腫瘍などがあります。

まれに整形外科以外の疾患が原因で起きる事もあり、婦人科疾患、泌尿器科疾患、内科疾患が原因で腰痛や下肢のシビレが起きる事もありますので、さまざまな検査で鑑別することが必要です。

坐骨神経痛の症状

坐骨神経痛の痛みやシビレ、麻痺は人によって強さや現れ方が違います

・長時間立っていると痛みが強くなってくる
・間欠跛行といって、歩行していると痛みで歩けなくなり、少し休むと再び歩けるようになる
・痛みやシビレの他にも、下肢の倦怠感や冷感がある
・休んでいても、痛みが強くて辛い
・痛みが強くて歩行できない
・排尿障害や排便障害、性機能障害がある。重症になると尿失禁がみられる

坐骨神経痛に良い薬

坐骨神経痛の薬物治療について

<内服薬は?>
鎮痛剤、消炎鎮痛剤、血流改善薬、ビタミンB12、神経障害性仏痛薬など内服薬の他にも、座薬や湿布薬が併用されます。
神経痛の激しい痛みに対してよく使われる『鎮痛薬』や『消炎鎮痛剤』ですが、主な副作用として食欲不振、胃痛、嘔気嘔吐の胃腸障害があります。
ひどくなると潰瘍や穿孔を起こす事もあります。
少しでもおかしいなと思ったら医師や薬剤師に相談しましょう。

<湿布薬は?>
消炎鎮痛剤入りの湿布(インドメタシンなど)で、強い痛みや炎症に対して有効です。
しかし皮膚から血液に吸収されるため、まれに胃腸障害の副作用もあります。
座薬も同様の副作用があります。



坐骨神経痛の時の寝方

坐骨神経痛の痛みがある時の寝方として、楽な姿勢があります。

それは、横向きになって膝を軽く曲げる寝方です。
これなら腰に負担がかからずよく眠れます。
もし横向きが好みでない場合には、仰向けになり、膝の下に枕を入れると腰の負担が少なくてすみます。

うつ伏せでの寝方は、腰に負担がかかってしまうので、痛みが強い時には避けるようにしましょう。

寝るときの寝具ですが、できれば身体が沈まないような、柔らかすぎない敷布団が良いでしょう。

身体を起こすときには、仰向けのまま急に起きると腰に良くありません。

横向きになって、ゆっくり身体を起こすようにしましょう。

坐骨神経痛の治し方

坐骨神経痛は、基本的には保存療法になります。

・薬物療法
内服薬や座薬、湿布で痛みや炎症を抑える。

・理学療法、
低周波電気、温熱療法、牽引療法、マッサージ療法など、血行を良くして痛みの緊張や凝りを和らげる。

・運動療法、正しい姿勢の習得
日常生活の中で、正しい姿勢を習得することによって腰の症状が改善される。
軽い運動をすることによって、血行を良くして身体の緊張や凝りをほぐす。

・装具療法
腰のバンドやコルセット着用で、痛みを楽にする。
長期間使用すると筋力の低下があるので注意する。

・ブロック療法
麻酔や抗炎症薬を注射することにより、痛みや炎症を抑えて血行を良くする。

<正しい姿勢とは?>
・脊椎がS字カーブを保てるように、立つ時には背筋を伸ばしお腹とおしりに力を入れる(腰部脊柱管狭窄の人は、前かがみがの方が痛みが楽になるので、これは意識しなくていい。)
・イスに座る時には、前かがみにならないように深く座り、背筋を伸ばす。自分に合った高さの机と椅子を調節する
・下に落ちているものを取るときには、膝を曲げて取るようにする。前かがみにならない
・横坐りやあぐらは避ける
・重い物を持つときには、膝を曲げてから持つ

<運動は?しても大丈夫?>
慢性期の時には、血行を良くするような軽い体操やストレッチ、ヨガなども有効ですが痛みが強い時は控えてください。
医師に相談しながら行うようにしましょう。
痛みが強くなるような激しい運動も控えるようにしましょう。
これらが保存療法です。
しかし中には坐骨神経痛の原因である『脊柱管狭窄症』『椎間板ヘルニア』などの状態が悪化して、歩行困難、排尿障害、排便障害など日常生活を送るのに支障が出る場合があるので、本人の希望があった場合は手術療法を選択する場合もあります。

坐骨神経痛は何科で受診すればいいですか?

坐骨神経痛は、整形外科のクリニックか病院を受診します。

痛みやシビレ、麻痺の症状は、自分自身でしか分かりません。
医師の問診でしっかりと伝えましょう
・いつからどのような症状があるか
・どんな動作の時に、症状が強くなるか
・日常生活(仕事や趣味など)にどれくらい支障があるか
・これまでの整形外科の既往歴、今現在治療している病気はあるか

現在の痛みやシビレの程度以外にも、日常生活において症状がどれほど支障があるかで、これからの治療方針が変わってきます。

<画像診断>
医師の問診、視診、触診、打診などが終わったら、腰椎の画像診断の検査をします。
・単純X線検査
・CT検査
・MRI検査
・ミエログラフィ(脊髄造影検査)

以上のような問診や画像診断で総合的に判断されることが多いです。



 



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