肉離れとは・原因・症状・湿布・全治期間・治療方法

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肉離れとは

急激に、もしくはくりかえして筋肉(骨格筋)が収縮した結果、筋膜や筋線維が損傷することで、特に、筋肉が縮もうとしている時に引き延ばすと起きやすくなります。

医学的には筋断裂、筋膜断裂、筋損傷といいます。

 

肉離れの原因

スポーツによるものが多いです。

ダッシュをする際、ふくらはぎの筋肉が収縮している時に、地面を蹴ってふくらはぎは伸ばされる方向に力が働いた時、筋肉がこのストレスに耐えられなくなると肉離れを起こします。

 

肉離れの症状(ふくらはぎ)

ふくらはぎの内側の中央から上部(上1/3部)に圧痛、へこみを感じます。

大腿部に生じることもあります。

受傷して3日ほどは、皮膚に内出血が出ることがあります。

受傷後1週間から10日間は歩行しにくくなりますが、歩けないぐらい痛い場合は重症です。

 

肉離れの症状(太もも)

スポーツ競技中にスタート、急激なストップを行う動作が必要なスポーツ時に肉離れが起こりやすいです。

ジャンプする時、膝を曲げる時、ウエイトトレーニングをする時、ボールを蹴る時などにおいて太ももの前側が痛いなどの症状が特徴です。

 

肉離れにおすすめの湿布

冷湿布は受傷後5~7日間の急性期で、患部が腫れて熱を持ち痛みがある状態の時に用います。

冷湿布には、サリチル酸メチル、メントール、ハッカ油などの冷感成分が配合されています

また、温湿布は急性期を過ぎて、慢性期に使います。

肩こり、腰痛など局所が冷たい時や筋肉のこわばりがあるなどに使い1日1~2回の貼りかえで十分効果を発揮します。
 

肉離れって全治期間はどれくらいですか?

受傷後1週間で局所の疼痛が軽減し歩行可能となれば、患部に負担がかからないようにストレッチを軽く開始します。

受傷後3週間くらいで圧痛がなくなれば、徐々に軽いランニンを始めます。

受傷初期は硬結(しこり)がありますが、この硬結があるうちに負荷をかけると肉離れが再発してしまうので、負荷の軽いメニューと負荷を軽くかけるメニューを混ぜるとよいでしょう。

受傷後6週間経過しストレッチングや抵抗運動、ダッシュ、ジャンプなどを行っても痛みなどがまったくないようであれば、スポーツ動作を徐々に再開します。

 

肉離れの治療方法

原則的に手術はほとんど不要で、主に保存的な治療になります。

受傷後2日間はRICE療法である
・Rest(患部の安静)
・Icing(患部の冷却)
・Compression(腫脹部位を中心に腫れのない部分まで軽い圧迫)
・Elevation(患部を心臓より高い位置に挙上する)
が有効です。

痛みが軽減したら、日常生活動作を徐々に再開します。

しこり周囲の違和感には、電気刺激や鍼治療を行う場合もあります。

テーピングで足を固定し、肉ばなれが進行しないようにすることもあります。
 

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