呼吸困難とは・原因・症状・対処法

更新日:


 

呼吸困難とは

何らかの原因で呼吸がしづらくなった状態を呼吸困難といいます。

「息が詰まる」「息を吸えない」「息が苦しい」など呼吸困難の表現は、原因や感じ方により個人差があります。

 

呼吸困難の原因

呼吸困難は突然息苦しくなる急性のものと、長期間息苦しさが続く慢性のものと2種類に分かれます。

〇急性の呼吸困難で考えられる原因

急性の呼吸困難は重症、重篤な病気の可能性があります。

胸痛を伴う呼吸困難
・狭心症
・心筋梗塞
・肺梗塞
・解離性大動脈瘤
・気胸など
[blogcard url="https://xn--xiuo7xelgcql.net/archives/3842"]
[blogcard url="https://xn--xiuo7xelgcql.net/archives/624"]

胸痛を伴わない呼吸困難
・過換気症候群
・急性呼吸窮迫症候群(ARDS)など

〇慢性の呼吸困難で考えられる原因

体を動かすと起きる呼吸困難
・肺結核後遺症
・肺線維症
・塵肺症
・慢性閉塞性肺疾患(COPD)
・肥満
・貧血など

発作を繰り返す呼吸困難
・喘息
・心不全など

[blogcard url="https://xn--xiuo7xelgcql.net/archives/1420"]

呼吸困難の症状

呼吸困難の原因が肺にある場合、心臓にある場合、貧血の場合、心理的にある場合に分けて症状を紹介します。

・肺に原因がある場合
肺の病気が原因で呼吸困難を訴える人は、体を動かした時に症状が起きることが多くあります。
体を動かしたり運動をしたりすると、体の中でたくさん酸素を消費して二酸化炭素を作ります。
二酸化炭素を吐き出し新しい酸素を取り込むために呼吸が速くなりますが、肺に異常があるとスムーズな呼吸が行えず、ヒューヒュー、ゼーゼーなどと音がする喘鳴が出現し呼吸困難を引き起こします。

・心臓に原因がある場合
心臓は肺から戻ってきた血液を、全身に送り出しています。
心臓に異常があると血液を全身へ送り出すことができなくなり、肺に血液や水がたまって息が詰まるような感じがしたり、胸の重苦しさを感じるようになります。

・貧血の場合
貧血や出血で大量に血液が減ってしまった状態では、体の組織に酸素を送り届ける血液が足りず体に必要な酸素が不足してしまいます。
酸素の量を増やすために呼吸は早く激しくなります。

・心理的な原因の場合
不安やストレスを強く感じると空気を十分に吸い込めない感覚になり、呼吸は早く激しくなります。
 

呼吸困難が出た時の対処法

呼吸困難の症状を軽減する方法は環境の調整、姿勢の工夫、リラックスなどがあります。

・環境の調整
適切でない室温や湿度、ハウスダストは呼吸困難を増強させます。
室内の換気や掃除、タバコを吸う人は禁煙するなど、生活する環境を整えましょう。

・姿勢の工夫
寝ている状態より体を起こした状態の方が呼吸がしやすいので、一番楽な姿勢をとりましょう。
衣類や寝具による圧迫を取り除くことも効果的です。

・リラックス
手足や肩の力を抜き、ゆっくりと呼吸をしましょう。
口を小さくすぼめて、吸った分の2倍の時間をかけて息を吐き出す口すぼめ呼吸を繰り返すと呼吸が楽になります。

呼吸困難は肺や心臓などの病気が引き起こしている可能性が高く、病院を受診し治療を行う必要があります。

特に胸痛を伴ったり、意識が遠のいたり、安静にしていても呼吸困難が続いたりする場合には一刻も早い対応を要するので注意が必要です。
 

-呼吸器

Copyright© 生活習慣.net せいかつしゅうかんどっとねっと , 2024 All Rights Reserved Powered by AFFINGER4.