肋間神経痛とは・原因と症状・薬・治し方・何科で診察?

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肋間神経痛とは

肋骨は左右に12本ずつあり、肋骨と肋骨の間を走る肋間神経が痛む状態を肋間神経痛といいます。

上半身の右側か左側のどちらかにみられることが多く、左右同時に起こることはほとんどありません。

 

肋間神経痛の原因

肋間神経が何らかのダメージを受けて、痛みを生じるのが肋間神経痛です。

明らかな原因があるものを症候性肋間神経痛といい、原因が分からないものを突発性肋骨神経痛といいます。

症候性肋間神経痛の原因には次のようなものがあります。
・変形性脊椎症
・胸椎椎間板ヘルニア
・脊椎腫瘍
・肋骨の骨折
・帯状疱疹
・胸膜炎
・大動脈瘤
・心疾患
・感染症
など

 

肋間神経痛の症状

深呼吸、咳、くしゃみ、大声を出すなどの行動で痛みが誘発されるほか、からだを前後・左右に曲げたり回したり、肋間神経を伸ばすようにしても痛みを強く感じることがあります。

帯状疱疹による肋間神経痛はヒリヒリ・ジクジクした表面的な痛みであることが多く、その他の肋間神経痛は電気の走るような痛みや、ジリジリとした持続的な痛みなど、肋間神経痛を引き起こす原因によって痛み方や痛みの起こる場所が違います。

 

肋間神経痛は何科にけばいいですか?

整形外科や内科を受診しましょう。レントゲン検査を行い、骨に異常がないことが分かれば、内科で他の病気を調べるとよいでしょう。

皮膚に赤い斑点や水ぶくれがある時は帯状疱疹の可能性があるので皮膚科を受診してください。

 

肋間神経痛におすすめの薬は何ですか?

疼痛治療薬のプレガバリン(リリカ)が神経痛に効果があります。プレガバリン(リリカ)は、2010年6月に帯状疱疹後神経痛に効果があるとして発売され、2010年10月には帯状疱疹後神経痛を含む末梢性神経障害性疼痛にも効果があると認められました。
 

肋間神経痛の治し方

肋間神経痛を引き起こす原因によって、治療は異なります。

・もともとの原因疾患の治療
外傷や骨の異常が原因であれば整形外科での治療、心疾患や感染が原因であれば循環器科や内科などで専門的な治療が必要となります。

・痛みに対する治療
痛みに対しては神経痛に効果のある疼痛治療薬や消炎鎮痛薬の内服、湿布が有効です。病院で処方してもらうこともでき、市販でも鎮痛薬や湿布は購入できます。
効果がみられない場合や長引く場合には、神経に注射をして痛みを抑える神経ブロックを行います。

・体の治癒力を高める
痛みに直接働きかけるのではなく、体の治癒力を高めるために当帰湯(トウキトウ)、疎経活血湯(ソケイカッケツトウ)、痛散湯(ツウサントウ)などの漢方薬が使われることがあります。

・その他
症状が軽い場合には自分でできるストレッチや運動を行ったり、十分な休養を取るのもよいでしょう。
 

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