リンパ腫とは・原因と症状・生存率・検査・治療方法

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リンパ腫とは

リンパ腫とは血液細胞に由来するがんの1つで、白血球の1種であるリンパ球ががん化した病気です。

 

リンパ腫の原因

発症の原因は不明ですが、細胞内の遺伝子変異、がん遺伝子に活性化などが考えられています。

また、一部にはウイルス感染症が関係することや免疫不全者に多いとも言われています。

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リンパ腫の症状

首や腋(わき)の下、足の付け根などリンパ節の多いところに、通常は痛みのないしこりとしてあらわれます。

全身のいずれの場所にも病変が発生する可能性があり、多くの場合は首、 わき、 鼠径(そけい)などのリンパ節の腫れが起こります。

消化管、目、肺、脳などリンパ節以外の臓器にも発生することがあります。

数週から数カ月かけて持続的に大きくなり、しこりや腫れとしてさわるようになります。

これが全身に広がりまず。

特徴である発熱、体重の減少、盗汗(寝汗)の3つの症状を「B症状」といいます。

体のかゆみや皮膚の発疹、腫瘤により気道や血管、脊髄などが圧迫されると、気道の閉塞、手足の麻痺などの症状があらわれ緊急で治療が必要な場合もあります。

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リンパ腫の検査方法

・血液検査、尿検査
全身状態を評価するために、血液検査や尿検査を行います。
血液検査では血球のうちわけ、肝臓や腎臓の機能を確認し、これからの抗がん剤治療に耐えられる状態かを判断します。
血液検査で病気の勢いを示す指標として血清LDH(乳酸脱水素酵素)、CRP(C反応性蛋白)、可溶性インターロイキン2受容体(sIL-2R)などがあります。

・画像検査
腫瘤を確認するためにレントゲン撮影による検査を行います。
超音波検査では、腫瘤の位置や大きさ、内部の様子などを調べます。
化学療法を行う前には心臓の超音波検査を行い、心臓の機能が化学療法に耐えられるかどうかも評価します。

・PET検査
がん細胞がブドウ糖をよく消費する性質を利用し、放射性物質を含んだブドウ糖液の薬剤を注射して、薬剤が臓器や組織に取り込まれる状態を映像化する検査です。
他の検査に比べて小さな(早期の)病変を検出できるため、治療効果の判定にも積極的に用いられています。

・骨髄検査、組織診
悪性リンパ腫はしばしば骨髄の中まで浸潤していることがあるため、骨髄検査で腫瘍細胞の有無を確認します。
腰の骨に針を刺して骨髄液を吸引する骨髄穿刺や、少量の組織を採取する骨髄生検で骨髄中の細胞や組織の検査を行います。
可能であればリンパ節生検や腫瘍生検を行います。
麻酔を行い、しこりのあるリンパ節あるいは腫瘍の一部を切り取り、顕微鏡で観察します。
リンパ腫細胞の形や性質を詳しく評価して、細かく分類されている病型のうちどのリンパ腫なのかを決定します。
このとき切り取られた組織の一部は、染色体検査や遺伝子検査に使われることがあります。

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リンパ腫の治療方法

治療方針は、病理診断と病期(ステージ)分類に基づき、全身状態を考慮して決定します。

治療法はタイプによって異なり、薬物療法を中心に、放射線療法や造血幹細胞移植などを組み合わせて行われます。

抗がん剤には、たくさんの種類があり悪性リンパ腫の種類によって通常4~5種類の抗がん剤を組み合わせます。

入院や外来通院の治療で、通常3~4週間を1コースとして数コース行います。

放射線治療は、X線を体外から照射して、がん細胞を破壊し小さくする効果があります。

病巣が1カ所で小さい場合や早期のリンパ腫に単独で行う、もしくは化学療法と併用して行うことがあります。

造血幹細胞移植とは、大量の化学療法や放射線治療などを行った後、骨髄機能を回復させるため、事前に採取した造血幹細胞を投与する治療です。

標準的な治療を行っても再発する可能性が高い場合、また再発した場合などに行われます。

限局期と進行期では治療方法が異なりますので、詳しくは主治医に尋ねてください。

また、リンパ腫の中で最も患者の多い「びまん性大細胞型B細胞リンパ腫」の治療では、リツキシマブという分子標的薬に抗がん剤を組み合わせた「R-CHOP療法」(あーるちょっぷ)が行われています。

リツキシマブを使用した療法は抗体療法と呼ばれ、現在ではほかのタイプのリンパ腫にもよく用いられます。

こうした薬物療法により、6~7割程度が治癒します。

ただし、効果が不十分な場合や再発する場合もあります。

再発した場合には、ほかの薬を使った治療のほか、65歳以下であれば自家移植が勧められます。自家移植により治癒も十分期待することができます。

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リンパ腫の生存率

がんの治療成績を示す指標の1つとして、5年生存率があります。

通常がんの進行度や治療内容別に算出しますが、患者の年齢や合併症(糖尿病、高血圧など)の有無などの影響も受けます。

データはすべての患者に当てはまる値ではないことをご理解ください。

全国がんセンター協議会(全がん協)が公表している、院内がん登録から算出された悪性リンパ腫のホジキンリンパ腫と非ホジキンリンパ腫の5年相対生存率は、ホジキンリンパ腫で76%、非ホジキンリンパ腫で68%です。

ステージによっても、また治療する施設によっても異なりますので最新のデータは主治医に問い合わせてください。
 

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