膠原病内科病棟で働く魅力
膠原病内科で3年間働いていていました。
膠原病内科では、リウマチなど免疫疾患の患者がプレドニンやリウマチ関連薬の内服調整など症状増悪のコントロール目的に繰り返し入院されてくることが多いです。
若い方だとADLが自力されているので、看護師の援助としては症状観察と、必要に応じて抗菌薬等の点滴・感染予防など指導を行います。
服薬・食事指導に関しては薬剤師・栄養士が実施してくれる場合がほとんどでしたが、治療のため生物学的製剤の自己注射を指導する病院もあります。
また、間質性肺炎を合併された方等は在宅酸素を利用している患者もいます。
中には終末期で呼吸器管理など必要な場合もありますが、急変も少なく比較的落ち着いた病棟でした。
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膠原病内科病棟のしんどいところ
疾患の特徴から感染症や免疫などに関する知識が深まると思います。
私の勤務していた病棟では、医師が難しい疾患の患者の勉強会を開催してくれる以外にも、看護師の間でケースカンファレンスを開くなどして疾患や援助の知識を共有したり深めたりする機会が多かったです。
寝たきりでも家に帰りたい患者も居られるので服薬管理、感染症対策、食事・経管栄養の管理などを合同カンファレンスを開き情報共有する事もありました。
また辛かったことでは無いんですが、患者のキャラが濃いです。慢性疾患患者ならではかもしれません。
内服方法や物の配置、生活リズム、食事等こだわりが強い人が多かったように思います。
治療に際してプレドニン内服量がかなり多い患者だと、副作用で躁状態になっている方もいてマシンガントークを浴びることもあります。
あとは糖尿病合併の方も多いですが、食事指導を家族含め再三しているのに買ってきた大福を部屋で食べていて血糖値が300オーバーということもありました。
先生から注意してもらいますが退院するまで常習犯な患者もいました。
あとは、内服介助にけっこうな時間がかかります。
全身に症状のでる疾患なので、リウマチ関連の薬や免疫抑制薬・胃腸薬・肝機能改善の薬・抗菌薬など10数個内服している方も多くおられるので内服確認には注意が必要となります。
膠原病内科病棟に向いている人
特別必要なスキルは無いと思います。
患者と向き合って信頼関係を気づくことが出きるよう誠実に対応できれば大丈夫だと思います。
薬剤の調整がつかず何ヵ月も入院する患者も多く、病状も浮き沈みもありますので気持ちに寄り添うこともケアの1つでした。
時には理不尽なことを言われたりもしますが、患者に寄り添いチームで関わっていきますので一人に負担がかかっていると感じたことはありません。
その時はしんどいと感じても仕事と割りきれる人なら大丈夫だと思います。
膠原病内科病棟に向いていない人
基本的に向いていない人はいないと思いますが、この科は慢性期のような科になりますので急性期看護を学びたいと思っている方には物足りなさを感じるかもしれません。