看護師必見・消化器外科病棟の魅力や辛さ・向いてる人向いてない人

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消化器外科病棟で働く魅力

外科病棟といえば、ほとんどが急性期の患者で特に手術を受けられる患者がメインです。

いわゆる周手術期管理の、術中を除く手術前の準備と手術後の全身状態の管理を行います。

病院によっては消化器外科の中でも、胃食道外科、肝胆膵外科、大腸肛門外科、などと分かれていることもありますが、これらは全て消化器外科にあたります。

食道・胃・十二指腸・小腸・大腸・肝臓・胆嚢・膵臓など、多くの臓器を扱う科なので、手術の種類もかなり広い範囲です。

術前・術後の看護を行うにあたり、解剖生理や病態生理についての基礎知識は必要不可欠ですが、実践を通して応用的に多くのことを学ぶことができる科だと思います。

消化器外科は特に術後のドレーン留置の数が多く、ドレーンや創部管理の手技や技術も修得でき術後管理を通してフィジカルアセスメントも身につけることができます。

看護師としての基本的なアセスメント力が身につくので、消化器外科病棟で働く経験がその後の看護師としての自信にも繋がると思います。

そして、手術後の患者は術後の経過によって順々に歩けるようになる、飲める、食べられる、などの回復が目に見えてわかるため、看護師としてのやりがいや達成感を感じることができる病棟です。

手術が成功し、無事に退院する患者を見送る時は、看護師としてサポートすることができて本当によかったと思えると思います。

消化器外科病棟のしんどいところ

外科といえば手術を行う科なので、職人気質な医師も多くいます。

全ての医師がそうではないですが中には自分に厳しく他人にも厳しく、そして看護師にもかなり厳しい医師がいるのも事実です。

悪く言うと、威圧的でかなりきついドクターがいることもあります。

もちろん、患者の生死に直結しますので厳しさが必要なことは看護師としても理解できますが、医師とのコミュニケーションや連携は毎日のように必要となるので、時には精神的苦痛を感じてしまうこともあるかもしれません。

また、急性期病棟であり術後の急変も起こりうる病棟です。

急変時の対応は、相当な知識と経験を積まないと落ち着いて対応できるものではないと思います。

看護師としての判断一つ一つが生死に直結することもありますので全身状態の管理と観察力、アセスメント力がとても重要になります。

術後の急変で患者が亡くなる可能性もあるのですから、精神的にきついと感じないわけがないと思います。

消化器外科病棟に向いている人

外科病棟では手術という大きなイベントがあります。

計画的に時間を組み立てて行動できる人、緊急度や優先順位などを常に考えてテキパキと順序立てて行動できる人が向いている科であると思います。

急性期病棟ということもあり、急変時にも慌てることなく対応できる人が向いていると言えるでしょう。

消化器外科病棟に向いていない人

患者とゆっくりじっくり向き合いたい人にとっては、外科病棟のめまぐるしさには歯痒さを感じてしまうかもしれません。

看護師であれば、どんな病棟でも患者の生死に関わることにはなりますが、内科病棟の終末期ケアと外科病棟の急変時のケアでは精神的負担は異なります。

看護師といえども人なので、その人の性格的に急変時の対応がどうしても無理と感じる人も少なくないと思います。

そんな方は消化器外科病棟に向いていないかもしれません。
 

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