看護師必見・循環器の魅力や辛さ・向いてる人向いてない人

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循環器で働く魅力

循環器は慢性的な疾患が多いですが、心臓カテーテルを行うことで今までの生活が嘘であったかのように、劇的に良くなるケースを多くみます。

そのような時は、医学の可能性に感動を覚えるだけでなく、一緒に回復を喜び合う瞬間も大変やりがいを感じます。

また、心筋梗塞など緊急で運ばれてくるパターンが多く、本人の動揺も多くみられます。

落ち着いて入院治療を受けられるよう、寄り添う看護力を必要とします。

現状把握をしてもらいながら、その先にある生活をイメージしてもらうよう働きかけます。

患者との距離が近いほどうまくいきやすいので、患者との信頼関係を築くことがとても大切です。

良好な信頼関係が築けた時、看護師さんがいてくれて良かった、今後の生活についてアドバイスをもらったので、そのように生活していきますと言う反応が帰ってきた時、良かったと強く感じられます。

循環器は覚えることが多く、勉強し続けていくことは必須ですが、全身の循環の把握が出来るようになり、その後どの科に転科したとしても、戦力になるため自分の人生にとっても大きく成長できる科だと思います。

循環器のしんどいところ

多くの患者に心臓モニターが付いており、24時間ナースステーションで管理しています。

看護師はモニターアラームに随時対応し、瞬時に評価し緊急性を要するか判断する能力が必須となります。

循環器内科に配属になった際、モニターを読めるように必死で勉強する必要がありました。

机上で入れた知識と実際のモニターの波形は同じではなく、正確に判断出来るようになるまでに多くの勉強時間を必要としました。

本当にモニターを読めるようになるのかと挫折しそうになりながらも、読めないと患者のことが分からないので必死で勉強しましたが、メンタル面で辛さを感じることが多かったです。

略語も多くカルテを読めずに悪戦苦闘した経験もあります。

また、薬もとても多いです。

循環器内科は、命に直結する疾患の患者が多い為、緊張を強いられる場面が多いです。

ナースステーションにいても、ラウンド中でも、モニターアラームが鳴ると患者の元に飛んでいかなくてはなりません。

バタバタと走る場合が特に多く、体力的にきつい部分があります。

循環器に向いている人

心臓モニターや循環状態の管理、心臓カテーテルの術前、術後の管理など覚えることが多い為、勉強意欲が高い人が向いています。

予期せぬ心停止を起こし、心臓マッサージを施し、救命する場面にも遭遇するため、緊急事態に冷静に対応でき、瞬時に的確な行動を取れるスキルも必要となります。

そういったことに魅力を感じられる人に向いています。

また緊急事態だけでなく、糖尿病の患者も多くいるため、インスリン管理や生活指導も重要な仕事です。

患者は一生糖尿病と付き合っていかなくてはならず、精神面のフォローが重要です。

正しい知識を提供するだけでは再入院となるケースが多く、忍耐強く心に訴えかけるような看護力が必要不可欠です。

患者の置かれた状況に共感でき、継続的に寄り添える気長さを持ち合わせている人に向いています。

循環器に向いていない人

緊急事態に動揺してしまう人、勉強熱心ではない人は、ストレスを感じやすいと思います。

生活習慣病の患者が多い為、生活を一緒に見直し改善していく必要があるので、諦めず患者の為に忍耐強く訴えかけていく気長さを持ち合わせていなければ患者との信頼関係を築きにくく、難しさを感じやすいと思います。
 

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