看護師必見・血液内科の魅力や辛さ・向いてる人向いてない人

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血液内科の良いところ

血液内科は、血液や骨髄、リンパ腺に発生する病気を担当する科になります。

血液内科で診ていく病気には、悪性腫瘍と言われる「無治療では死に至る病」が多いのが特徴です。

血液内科では、治療にあたり抗がん剤を用いることが多いので「抗がん剤について詳しく学ぶ事が出来る」ことがメリットとして挙げられます。

取り扱う量が多いので、嫌でも抗がん剤の取り扱いや種類、出る副作用や対処方法等、抗がん剤について詳しく学ぶ事が出来ます。

また、患者層は「抗がん剤治療に耐えられる人」が主なので、高齢者は少ない傾向にあります。

そのため、患者との意志疎通は、比較的図りやすいです。

もちろん、全員と意志疎通が図りやすい訳ではありません。

認知症の患者も中にはいます。

しかし、仕事をする上で、意志疎通が図りやすい方が多いことはメリットだと思います。

血液内科のしんどいところ

しんどい所としては、「亡くなる方が多い」「患者さんのストレスが高い」が挙げられると思います。

病気や治療によって易感染状態であったり易出血状態であるため、健常者では命に関わらないことであっても患者にとっては命に関わる事態となります。

大丈夫と思っていても、急変される方も多いです。

立て続けに亡くなられると、看護師として精神的に辛い経験をすることも多いです。

また、患者自身も、易感染状態であったり易出血状態であることから、入院生活に制限がかけられます。

抗がん剤の副作用で吐き気が出たり下痢をしたり、髪が抜けてしまったりと治療により苦しい状態が続きます。

入院時には明るかった患者も、辛い治療が続き自分の見た目が変わってくることで、徐々に暗く落ち込んでいく方もおられました。

また、同じ病気の患者が亡くなったりすると、「次は自分なのでは」という恐怖も感じるのだと思います。

やり場のない怒りや恐怖を、看護師にぶつけてくる事もありました。

血液内科に向いている人

血液内科に向いている人として、私が考えるのは「気持ちの切り替えが上手い方」です。

急変や亡くなる方が多い現場であり、ショックを引きずりがちな方は、辛いと思います。

また、元気であった患者の見た目が変わっていき弱っていく、時には八つ当たりされる、泣かれることもある現場のため、気持ちの切り替えをしていかないと、看護師のメンタルが病んでいってしまうと思います。

血液内科に向いていない人

血液内科に向いていないと思う方は、「仕事をゆっくりやりたい人」「気持ちの切り替えが苦手な人」だと思います。

血液内科は忙しい病棟なので、受け持ち患者が複数いる中で、突然点滴や輸血、検査の指示が出たりします。

また、突然患者が急変した場合は、その対応も求められます。

そのため、日々慌ただしい業務のなかで気持ちの切り替えが苦手な人は不向きに感じると思います。

 

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