下垂体機能低下症の原因と症状・太ったり不妊の原因になるのか・検査と治療法

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下垂体機能低下症の原因

様々な原因がありますが、最も原因として多いのが腫瘍がある場合です。

脳にある下垂体という部分に腫瘍ができ、それが大きくなり圧迫されることで下垂体の本来の機能が低下していきます。

その他の原因としては、下垂体腺腫という病気の手術後や放射線治療によるもの、交通事故や転倒などでの外傷、下垂体そのものの病気ではなく、下垂体の周囲で発生した病気、感染症自己免疫疾患、下垂体への血液の供給不足(大量出血、血栓、貧血など)と原因は多岐に渡ります。

下垂体機能低下症の症状

下垂体は前葉と後葉の2つの部分からなりますが、下垂体前葉からは6種類ものホルモンを分泌しています。

分泌が低下しているホルモンの種類によってそれぞれ症状が異なってきます。

例えば、生命維持に必要な副腎皮質刺激ホルモンの分泌が低下している場合は、低血圧や低血糖になり疲労感を覚えるようになります。

成長ホルモンの分泌が低下すれば、成長期に身長が伸びにくい低身長症になり、成人になれば筋肉量や骨密度が低下することで骨粗しょう症になる以外にも、体脂肪率が増加することもあります。

下垂体機能低下症は太ったりする?

下垂体から分泌されるホルモンの1つに甲状腺刺激ホルモンというものがあります。

下垂体機能低下症により、このホルモンの分泌が低下すると喉の所にある甲状腺という器官の低下が起こってしまいます(甲状腺機能低下症)

健康な方であれば食物として体の中に取り込まれた炭水化物・タンパク質・脂質などの栄養素は、消化・吸収されて体の組織を作るための材料やエネルギーとして利用されます。

甲状腺ホルモンには、こうした新陳代謝を助ける働きがありますが、不足してしまうと全身の代謝が低下してしまい結果的に太りやすい体となってしまいます。

下垂体機能低下症は不妊の原因になる?

精巣や卵巣、生殖器官を刺激し精子や卵子や性ホルモンの生成を促進するホルモンである性腺刺激ホルモンは下垂体から分泌されるホルモンの1つです。

下垂体機能低下症が起こると、女性であれば無月経になり不妊症、膣の乾燥などが起こりやすくなります。

男性では、精巣が萎縮してしまい、精子の産生が低下してしまい、不妊症の原因となりことがあります。



下垂体機能低下症の検査方法

下垂体機能低下症の検査はまず血液検査が行われ、血液中の下垂体から出ているホルモンの測定をします。

また視床下部ホルモン剤というものを注射して、下垂体前葉を刺激し血液中の下垂体前葉ホルモンの増加と確認する検査を行うこともあります。

下垂体前葉ホルモンの値が異常に低下している場合や、視床下部ホルモン剤を注射したにも関わらず下垂体前葉ホルモンの分泌が増えていない場合は下垂体機能低下症と診断されます。

下垂体機能低下症と診断されれば、下垂体のCT検査やMRI検査を行い下垂体に腫瘍などがないかを確認します。

下垂体機能低下症の治療方法

・外科的治療
腫瘍などが原因で、下垂体機能低下症が起こっている場合などは原因疾患を治療しないと改善されません。
そのため、下垂体の腫瘍に対して手術療法や放射線療法が行われます。

・ホルモン補充療法
欠乏しているホルモンを内服薬や注射などで補充していきます。
生命を維持するのに必要とされる副腎皮質ホルモンや甲状腺ホルモンなどを補充する薬を内服することによって、体調を健康な人とほぼ同じ状態に維持することが可能となります。
黄体化ホルモンや卵胞刺激ホルモンなどの性ホルモンと言われている補充は内服薬または、注射薬による補充も行われます。
子供を作る予定がある方は治療法が異なりますので、婦人科や内分泌内科で相談してみてください。

下垂体機能低下症の寿命ってどうなの?

一度低下した下垂体機能を元に戻すことは不可能とされています。

しかし、分泌が低下しているホルモンを補充できていれば基本的に寿命が短いとかはありません。

しかし、合併症として高脂血症や高血圧を発症しやすいので、心臓血管系疾患の発症に注意が必要です。

きちんと病院に通って検査を受けていれば血液検査などで必要な治療が把握できるので、身体の機能を維持することは可能となっています。



 



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