副甲状腺機能亢進症の原因と症状・検査と治療方法

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副甲状腺機能亢進症の原因

副甲状腺機能の亢進は、副甲状腺ホルモンが過剰に分必されることが原因で起こります。

その原因として、
副甲状腺そのものに異常がある場合(原発性副甲状腺機能亢進症)、
他の病気がきっかけで副甲状腺ホルモンが過剰に分泌される場合(二次性または続発性副甲状腺機能亢進症)
の大きく2つに分かれます。

〇副甲状腺そのものに異常がある場合(原発性副甲状腺機能亢進症)
・副甲状腺の腺腫(良性)
・副甲状腺の過形成(良性)
・副甲状腺のがん(悪性)など

〇他の病気がきっかけで副甲状腺ホルモンが過剰に分泌される場合(二次性または続発性副甲状腺機能亢進症)
・くる病
・ビタミンD欠乏症
・慢性腎不全 など

副甲状腺機能亢進症の症状

副甲状腺ホルモンの分泌が過剰になると、血液中のカルシウムが増え、高カルシウム血症の症状が現れます。

初期症状は倦怠感、食欲不振、吐き気などの軽いものですが、高カルシウム血症が進行すると、骨がもろくなり骨折しやすくなったり、尿量が増えることで脱水を引き起こしたりします。

また骨から放出されたカルシウムは体のさまざまな部分で結石を形成し、腎結石や尿管結石となり副甲状腺機能亢進症が発覚する場合もあります。

副甲状腺機能亢進症の検査方法

・血液検査
副甲状腺の機能が亢進すると、血液中のカルシウムが増えた状態の高カルシウム血症になります。
高カルシウム血症は血液検査を行い、血液中に含まれるカルシウムの量で判断することができます。
そして副甲状腺ホルモンの量を調べ、過剰な場合は診断へと至ります。

・超音波(エコー)
超音波を当てて臓器の状態をモニターに写し出す検査です。
原因となる副甲状腺の腫瘍などを探すために行います。

・CT
X線や造影剤を使い撮影することで体の断面図を見ることができます。
原因となる副甲状腺の腫瘍などを探すために行います。

・シンチグラフィー
組織に取り込まれる特定の物質を画像化する検査です。
副甲状腺のどこがホルモンを過剰に作り出しているのかを判断するために行います。



副甲状腺機能亢進症の治療方法

副甲状腺機能亢進症の治療は、副甲状腺そのものの異常に対する治療と高カルシウム血症などの症状に対する治療の大きく2つに分かれます。

・薬物療法
副甲状腺ホルモンの合成や分泌を抑制する作用や、カルシウム濃度を下げる作用の薬を投与して、甲状腺ホルモンやカルシウムの量を調整します。

・経皮的エタノール注入療法(PEIT)
超音波(エコー)で位置を確認しながら首から針を刺し、副甲状腺にめがけてエタノールを注入する方法です。
エタノールは細胞を死滅させる作用があり、副甲状腺ホルモンを作ることができなくなります。
全身麻酔をする必要がなく体への負担が少ないというメリットがありますが、エタノールが副甲状腺から漏れ出すことで周りの細胞にダメージを与えてしまうデメリットもあります。

・手術療法
副甲状腺はほとんどの人が4つほどあり、腺腫の場合は腫れた副甲状腺だけを取り除きます。
過形成の場合は一番正常に近い副甲状腺だけを残し、残りのすべてを取り除きます。
がんの場合は周りの組織も含めて取り除きます。
副甲状腺の手術で引き起こす可能性のある合併症は、声が枯れてしまう反回神経麻痺です。



副甲状腺機能亢進症を放置してるとどうなるの?

長期にわたり甲状腺ホルモンが過剰に分泌されると、骨からカルシウムが放出され、骨密度が低い状態の骨粗しょう症になります。

骨粗しょう症は、骨の構造がスカスカになりわずかな衝撃で骨折してしまうことがあります。

骨から放出されたカルシウムが血液中で非常に高い濃度になると、情緒不安定、せん妄、錯乱、昏睡を起こす可能性があり、ショックや腎不全が生じて死に至ることもあります。

 



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