低血圧の原因
急性では
・ショック(出血多量、貧血などによるもの)、
・一過性のもの(起立性:いわゆる立ちくらみ、食後:食事摂取で血液が腸に集まるために心臓への血液が減る、排尿後・透析後:循環する血液の量が減る)
慢性では
・本態性(原因不明なもの)、
・症候性(心筋梗塞や過量の降圧剤など、低血圧を起こす原因が存在する)、
・体質性(もともと低血圧ですが症状がないので、通常の生活を送る)
に分けられます。
低血圧からくる症状
低血圧の方が訴える症状としては、立ちくらみ、めまい、朝が起ききれない、頭痛や頭が重い感じがする、倦怠感・疲労感、肩こり、動悸、胸痛や胸部圧迫感、失神発作、悪心などが起こります。
このような症状は男性より女性の方に多く、女性の血圧は、高齢に達するまで男性より低いままのことが多いです。
低血圧を防ぐ食べ物
栄養バランスの良い食事を摂取することが重要です。
必要な栄養素として、タンパク質、ミネラル類、ビタミンEやDHAなどに低血圧の予防効果があると言われています。
具体的には、良質なタンパク質である豆腐や納豆などの大豆製品、赤身の肉、魚、乳製品などがあり、ミネラルが豊富なわかめ、ひじき、昆布、のりなどがおすすめです。
野菜はごぼう、れんこん、人参、小松菜、にら、春菊、ねぎ、もやしなどがいいでしょう。
そして、1日のエネルギーとなる朝食はしっかり食べるようにしましょう。
食事はできるだけ温かいものを選び、消化の良い食品群をよく噛んで食べることも大切です。
アルコールは起立性低血圧の要因とも言われているので控えるようにしましょう。
低血圧の治療方法
低血圧は、基本的に治療は不要とされています。
ですが血圧の低下により各臓器に送られる血液量が減少し、自覚症状や臓器の機能障害が現れた場合には治療が開始となります。
低血圧を放置しているとどうなるの?
症状性低血圧症の場合、原因となる疾患が存在することで起こります。
主治医へ相談し、原因となる疾患が無いか確認をしてもらうことが必要です。