知らなきゃ怖い咽頭がんの原因と症状・検査・治療方法

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咽頭がんとは

咽頭がんは咽頭にできる癌のことを言います。

組織的には扁平上皮がんが多く、これは粘膜表面の組織に発生するタイプの癌です。

咽頭の構造は、上、中、下に分けられ、どの位置に癌が存在するかによって原因や症状、治療が異なります。

咽頭がんの原因

原因はそれぞれの部位で異なります。

上咽頭がんは日本では稀であり、台湾や中国南東部、東南アジアで多くみられる癌です。

これらの地方で伝統的な塩蔵魚という食べ物や、EBウイルスによってリスクが高まるといわれています。

中咽頭がん・下咽頭がんは、喫煙や飲酒が原因とされています。

たばこには、おおよそ70種類の発がん物質が含まれており喫煙することで煙が肺に到達し血液によって全身へ運ばれます。

咽頭はたばこの煙が直接当たるので、さらに発がんリスクは高まります。

飲酒は少量であれば問題ありませんが、過度な飲酒は発がんを高めることがわかっています。

また、中咽頭・下咽頭は食べ物の通り道であり、飲んだ酒が直接通る場所です。

過度な飲酒と喫煙が重複することより、さらにがんのリスクが高まることもわかっています。

このため日本では、咽頭がんにかかる人は男性が圧倒的に多く、年齢は50~60歳代に多いといわれています。

咽頭がんの症状

症状はそれぞれの部位で異なります。

上咽頭は、呼吸や耳の圧を調整する役割を担っています。

そのため上咽頭に癌ができると、鼻から空気が通りにくくなり鼻づまりや鼻血を起こします。

耳との圧を調整している耳管開口部まで癌が及ぶと、耳が詰まったように感じたり聞こえが悪くなることもあります。

さらに脳神経を圧迫したり、神経そのものががんに侵されてしまった場合には脳神経症状が現れます。

神経の場所により症状は異なりますが、視覚をつかさどる視神経に影響した際には視力障害が起こることもありあます。

上咽頭がんは転移しやすいことでも有名であり、肺や骨、肝臓が代表的な転移部位です。

そして、中咽頭はとても複雑な構造をしています。

上咽頭に続く場所で、呼吸を行う役割も行っているたけでなく食べ物が通過する消化管の役割も果たしています。

さらに食べ物を飲み込む「嚥下」に非常に重要な部分であり、口から言葉を出す「構音」という機能でも重要です。

そのため中咽頭がんの症状としては、のどの違和感やつかえなどがあります。

進行するとのどの痛みや、食べ物の飲み込みにくさ、声のかすれや鼻にぬける感じなどが出現します。

中咽頭がんは比較的早い段階から頸のリンパ節に転移しやすい特徴があります。

下咽頭は食べ物の通り道であり、がんのサイズが大きくなると、嚥下時の違和感やつかえを感じるようになります。

下咽頭は構造的に、自分の目で見ることはできません。

また症状は癌が進行しないと現れないことが多く、受診した時には癌が進行していることも少なくありません。

さらに下咽頭とは異なる位置に、食道がんや胃がんなどの全く別の癌が見つかることもあります。

これを重複がんといいます。



咽頭がんの検査方法

・内視鏡検査
咽頭粘膜の状態を観察します。
内視鏡は細い管状、先端にカメラやメスが付属しています。
鼻から管を入れますが、痛みが少ないようにスプレーの麻酔を使用します。
がんが疑わしい場所を見つけた際には、その組織を切り取り検査に出します。

・消化管内視鏡
いわゆる胃カメラです。
口から細い管を入れ、食道や胃の粘膜の状態を観察します。

・CT、MRI
癌の疑いがある場合に、癌の深さや転移を調べるために行います。

・超音波検査
頸のリンパ節に癌が転移の有無を調べます。
専用のプローブを当てるだけで、痛みは伴いません。

咽頭がんってどんな治療するの?

上咽頭がんの場合には、放射線や化学療法(抗がん剤)などの治療を行います。

放射線治療とは、X線など高エネルギーな放射線を患部に当てることで、癌細胞の分裂を抑える治療です。

手術のように体にメスを入れることなく治療が可能となります。

中咽頭がんや下咽頭がんでは、放射線治療や化学療法の他に手術を選択することもあります。

手術では癌そのものと、その周囲を切除します。

癌の深さや範囲が広い場合には、お腹や背中などの一部を移植し再建するケースもあります。

通常がんがリンパにのって転移しないよう、頸のリンパ節も切除するのが一般的です。



 



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