頭痛の原因と症状と改善策・もし放置しておくと…

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頭痛の原因

頭痛にはさまざまな種類があり、それによって原因に違いがあります。

・偏頭痛
偏頭痛の原因は、過度のストレスや疲労、刺激が発端となります。
脳のなんらかの刺激が三叉神経(痛みや冷たさなどの 感覚を司る)に伝わり神経伝達物質を排出して、脳の血管を拡張させて炎症を起こし、さらに三叉神経を圧迫して痛みが 出ます。
頭の片側や両側にズキズキとした拍動性の痛みがあり、嘔気嘔吐を伴うことがあります。
痛くなる前兆として軽い嘔気、生あくびや目の前にチカチカと光のようなものが見える人もいます。

・緊張型頭痛
緊張型頭痛の原因は、長時間のデスクワークやスマートフォンの操作が招く首や肩などの凝り、目の疲れなどが神経を刺 激して頭痛を起こします。そのほか、身体の冷え、疲れ、仕事や家庭などのストレスも神経の緊張を高めて痛みの原因と なります。
肩から首にかけて凝りがあり、締めつけられるような重い頭痛です。偏頭痛よりは軽く、寝込む程ではありません。

・群発頭痛
群発頭痛の原因は、内頸動脈という太い血管が拡張して炎症し三叉神経を刺激して起こる頭痛です。
片目の奥に強烈な強 い痛みがあり、あまりの痛みにじっとしていられず、のたうちまわるほどの辛い痛みです。
男性に多くみられます。
群発期と言われ、ある一定の期間毎日決まった時間に痛みが出現します。

・そのほか別の疾患が隠れている場合もあります。
脳血管障害(脳出血、くも膜下出血、脳梗塞)副鼻腔炎、虫歯や噛み合わせが悪い、三叉神経痛、精神疾患(うつなど) があります。
>>脳梗塞の詳細はこちら

 

頭痛の部位によって原因があるの?

・偏頭痛
偏頭痛の痛む部位は、片側か両側の側頭部にズキズキとした痛みがあります。
これは血管の拡張が神経を伝わって起こる ために、拍動に伴って刺激が伝わりズキズキとした痛みがでます。

・緊張型頭痛
緊張型頭痛の痛む部位は、後頭部と側頭部が多いです。
肩と首の筋肉は、後頭部から側頭部の筋肉と繋がりがあります。
ですので肩や首が凝るとだんだん後頭部まで凝りや痛みが広がり痛みの原因となります。

・群発頭痛
群発頭痛の痛む部位は、片目の奥に強烈な痛みがあります。
これは原因となる内頸動脈が目の後ろを走行していて、この 血管が拡張、炎症して三叉神経を刺激するためです。
 

頭痛を解消させる方法

頭痛には薬を飲む前に、自分でできる頭痛解消方法があります。

〇偏頭痛
痛み出したら、、
・動くと痛みがひどくなるので、安静にします。
・頭をアイスノンで冷やして、静かな部屋で横にります。
・光も刺激になるのでカーテンをして、電気を消して暗くします。

〇緊張型頭痛
痛みが酷くなる前に、、
・デスクワークをする際には、1時間に1度は休憩を取り、肩や首のストレッチや軽い運動をします。
・スマートフォンをする時間を決めて、1度に長時間操作しないようにします。
・肩や首の凝りをほぐすために、ぬるめのお風呂に入浴します。冷えにも効果的です。
・適度な運動を心がけます。ストレッチや体操は身体の凝りが良くなりストレス発散にもなります。
・目が疲れたら、ホットタオルで温めたり休憩して休ませる様にします。

〇群発頭痛
予防として、、
・アルコールやタバコは控えます。
・規則正しい生活をして、睡眠不足にならないようにします。
・季節の変わり目、気圧の変化に注意します。

痛みが良くならない場合は、痛み止めの薬を用法用量を守りながら上手に活用します。

<鎮痛薬を飲む時の注意点>
・用法用量を必ず守ようにしてください。空腹時はさけて、食後のに多めの水(コップ半分~1杯ぐらい)で服用します。
・月に10日以上薬を使っているのであれば、専門医に相談するようにしましょう。
・薬の飲み過ぎで「薬物乱用頭痛」になる人もいるので、注意が必要です。

痛み止めを使用しても、頭痛が良くならない場合は医師の診察を受けましょう。

 

頭痛が続く場合どこの科に行けば良いの?

頭痛が続く場合は、脳神経外科か神経内科、頭痛外来が良いでしょう。

頭痛の場合、偏頭痛、緊張型頭痛、群発頭痛やそのほか別の原因もあるので、それを見極めるためにも専門医の受診が必要です。

・いつからどの様な痛みか
・どの部位が痛むのか、嘔気嘔吐は伴うか
・どのくらいの頻度で起きるか
・どの様なきっかけで起こるか
・日常生活に支障が出ているか
・痛み止めの薬の使用頻度はどうか。

診断するためにも、正確な情報が必要なのでしっかり答えられる様にしておきましょう。

もし話しにくければ、事前にメモを取っておくのもおススメです。

問診以外にも、ほかの疾患と区別するために脳のMRIやCT、脳波、血液検査などを行います。

 

頭痛を放置してるとどうなるの?

頭痛の中には放置しておくと危険な頭痛があります。

それは脳血管障害を伴う頭痛です。

くも膜下出血や脳出血、脳梗塞の可能性があります。

・痛みの他に、身体の麻痺や呂律が回らず言葉が出ない、意識障害がある。
・嘔気嘔吐がある。
・殴られた様な激しい痛みがある。
・痛みが悪化してきている。

この様な普段と違う頭痛が出たら危険です。
すぐに医師の診察を受けましょう。
 

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