胃炎の原因や症状・空腹時、食後の痛み胃痛に良いツボ・治療方法

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胃炎の原因

胃炎とは、胃の粘膜に炎症が起こる病気です。

急性胃炎と慢性胃炎に分類されます。

〇急性胃炎
細菌やウイルスによる感染症、食中毒、薬の副作用(主に消炎鎮痛剤、解熱剤)アルコールや刺激物の過剰摂取、食べすぎなど原因は様々です。
急性胃炎は短期間で発症します。

〇慢性胃炎
慢性胃炎の多くはヘリコバクターピロリ菌の感染によるものです。
ピロリ菌は胃酸の中で住みつく為に、尿素を分解してアンモニアを作ります。
アンモニアのアルカリ性で胃酸を中和する事により、ピロリ菌は胃の中に住みつく事が出来るのです。
これが胃の粘膜を刺激して胃の炎症を引き起こす原因となっています。
検査をして器質的な原因がなく、長期的な症状がある場合も慢性胃炎といわれていました。
最近では「機能性ディスペプシア(胃の働きが悪い)」といわれこれは、疲れやストレス、主に精神的なものが原因とされています。

〇急性胃炎の症状
急性胃炎は、突然症状が現れるのが特徴です。
・上腹部の激しい痛み
・嘔気、嘔吐
・食欲不振、不快感
・重症化すると吐血

〇慢性胃炎の症状
慢性胃炎は急性胃炎に比べて、激しい症状は無く中には症状が無い人もいます。
・食欲不振
・食後に胃もたれ、胃痛
・胃の不快感、嘔気

 

胃炎が出た時にはどんな食事がいいの?

・急性胃炎の時の食事
急性胃炎の場合、激しい腹痛や嘔吐がある時には絶食にして胃を安静にします。
嘔吐や痛みが落ち着いてきたら水分補給から始めます。
水やスポーツドリンクを少しずつ飲んでください。
症状が良くなれば、消化の良い食べ物を食べましょう。
例えばゼリー、お粥、柔らかいうどんなど少量から始めてみて大丈夫であれば、徐々にふつうのご飯や魚料理、煮物などにしていきましょう。
この時、揚げ物や辛い刺激の強い食べ物、アルコール、コーヒーは控える様にして下さい。

・慢性胃炎の時の食事
慢性胃炎の場合、食事の取り方や食事内容を見直す様にしてみて下さい。
まずは朝昼晩ときちんと三食食べる様にして、夜寝る直前は食べない様にしましょう。
どうしても夜中食べたい場合は、温めた牛乳やスープなどにして固形物は食べない様にしましょう。
胃の具合が良くない時には、天ぷらなどの揚げ物や焼肉、辛い刺激物は避けて消化に良い食べ物を選ぶ様にします。
良く噛んでゆっくり食べる様にして消化の手助けをする様に意識して下さい。腹八分目にして食べすぎない様にしましょう。
 

胃炎を放置しても大丈夫?

・急性胃腸炎を放置すると…
急性胃炎で痛みや嘔気の症状が軽い場合であれば、安静にし水分や栄養がとれていれば数日ほどで回復しますが、症状が激しく重症化すると、胃粘膜が傷つき出血してしまう可能性もあります。
特に黒っぽい吐血をした場合には要注意で、早急に医師の診察を受ける必要があります。
そのほか激しい嘔吐を繰り返して水分が飲めない場合は、脱水になってしまうこともあるので、出来るだけ早く病院を受診し、点滴治療を受ける必要があります。

・慢性胃炎を放置すると…
ピロリ菌が陽性であれば除菌しなければなりません。
ピロリ菌をそのまま放置しておくと、胃もたれや食欲不振の症状はさらに悪化していきます。
慢性胃炎も進行して胃の粘膜がびらんしただれたり、萎縮して胃粘膜が薄くなってしまいます。
機能性ディスペプシアの場合、器質的に問題がなくても満足に食事が出来なければ、栄養不足や体力低下など全身に影響を及ぼします。
食事を美味しく食べられないと、ストレスもたまり精神的に良くありません。
生活の質が低下します。
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胃炎の治療方法

・急性胃炎の治療方法
急性胃炎で病院を受診した場合、医師が診察で問診と腹部の触診をします。
問診ではいつからどの様な症状か、痛む場所や嘔吐の回数、水分や食事は取れているかを聞かれるので詳しく正確に話す様にしましょう。
必要があれば、便中のウイルスや細菌の検査、血液検査、腹部超音波検査、内視鏡検査を行います。
治療方法は、嘔吐が激しくて水分が取れない場合は点滴をします。
痛みや嘔吐が落ち着くまで胃を安静にして、薬物による対処療法も行います。
急性胃炎は急激に激しい症状が出るのが特徴ですが、適切な処置をすると回復が早いことも特徴です。

・慢性胃炎の治療方法
慢性胃炎の原因のほとんどが、ピロリ菌によるものです。
ピロリ菌の検査で陽性反応が出たら、専門医の指示のもとで除菌治療をします。
除菌が成功したら、生活習慣や食生活に気をつけていきます。
医師の指示に従い、定期的な受診や検査を受けることが大切です。
症状が良くなっても自己判断で辞めない様にしましょう。
慢性胃炎は、長期的に胃粘膜の炎症が続いていたものなので治療に時間がかかる場合があります。
根気強く治療していきましょう。

<機能性ディスペプシアの場合>
腹部超音波検査や内視鏡検査、ピロリ菌検査をして特に異常がない場合は、ストレスや疲れが原因とされています。
胃の症状に対しては薬物のよる対処療法が行われますが、1番大切なことはストレスや疲れを溜め込まない様にする事です。
趣味や好きなことをしてストレスを発散するなど、身体をゆっくり休める事が重要です。
 

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