インシュリンの種類と副作用

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インシュリンとは

インシュリンとは、膵臓のランゲルハンス島のβ組織で作られる、血糖値を下げる働きをもつ物質です。

私たちの体は、食事から摂取した糖分を全身に運び、生命維持のためにエネルギー源として筋肉や内臓に運び込まれます。

この糖分とは体内では血糖と呼ばれ、食事摂取をすると血糖値は上昇しインシュリンが分泌されます。

すると、インシュリンの働きによって糖は各臓器にエネルギー源として取り込まれたり、細胞の増殖を促したりします。

インシュリンの副作用

食後インシュリンの分泌が上手に機能しなくなることや、分泌されていても上手くインシュリンの役割が果たせない場合には、糖尿病といって高血糖が続く病気になります。

高血糖が続くことで、細い血管が障害されて網膜症や、腎症になりやすくなります。

また、太い血管もやがて血管壁が固くなり、詰まってしまいます。

そうすることで、動脈硬化になり心筋梗塞や脳梗塞などの病気にもなりやすくなります。
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この糖尿病の診断があると、内服治療や皮下注射治療が開始されます。
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どの薬を使用するにしても、注意が必要な副作用は低血糖です。

血糖を下げる薬を使用している際に、食事の時間が遅れたり、空腹時間がいつもより長かったり、激しい運動をおこなったりすることで低血糖症状を起こします。

その症状は、体がだるくなったり、冷や汗や動悸、手足の震えを感じたり、最悪意識状態が低下し昏睡状態に陥る危険性があります。

低血糖症状を自覚したら、すぐにブドウ糖10㎎を摂取するか、糖分が入っている飲み物を摂取する必要があります。

常に低血糖症状時に対応ができるように、ブドウ糖や飴、糖分が入った飲み物を摂取できるように用意しましょう。



インシュリンの種類

インシュリンの注射には5種類があります。血糖値を下げるタイミングと、効果の持続時間によってその種類は異なります。

どのタイプを使用するかはその患者さんの病状や合併症、生活スタイルなどによって主治医が決めます。

・超速効型インシュリン
使用するタイミングは食直前になります。
4時間程度作用時間があり、インシュリンの追加分泌を行う薬品です。(薬品名:ヒューマログ、ノボラピッド等)

速効型インシュリン
食事を摂る30分前に投与します。
作用時間は7時間程度で、これもインシュリンの追加分泌を補う働きがあります。(薬品名:ノボリンR、ヒューマリンR)

中間型インシュリン
食前に投与し、24時間持続します。
インシュリンの分泌自体を促す効果があります。(薬品名:ノボリンN、ヒューマリンN)

続効型溶解インシュリン
こちらも食前投与し、24時間程度の持続時間です。
インシュリンの分泌自体を促す効果があります。(薬品名:トレシーバ、ランタス)

混合型インシュリン
食事をする30分前に投与します。
18時間程度持続し、インシュリンの追加分泌と基礎分泌の両方を促す効果があります。(薬品名:イノレット30R、ノボリン30R)

これらは、患者が自己注射しやすいように、ペンタイプで作られています。

中には、バイアルタイプといって、直接注射器で吸って投与するものもありますが、自己注射が難しい為、使用する場は入院中の場合が主です。

上記は、インシュリン製剤ですが、近年、GLP-1受容体作動薬というお薬が導入されています。

これも、患者が自分で皮下注射するもので、インシュリンの分泌を促す効果のあるお薬ですが、併せて胃から小腸に食べたものが送られるのを遅らせる作用があり、食後の血糖上昇を緩やかにしてくれる効果があります。

また、食欲を押さえて体重減少にも効果があるとされています。

これらのお薬は、患者さんの状態に合わせて、内服薬から皮下注射へと段階的に薬が選択されていきます。



 



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