薬物依存症とアルコールの関係や放置しているとどうなっていくのか

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薬物依存症の原因

最近の研究で、薬物依存の原因には脳内の神経系が関与しているが明らかになっています。

何らかのきっかけではじめたことが原因で依存してしまい、自分の力では辞められないのがこの病気の怖いところです。

始めるきっかけとして多いのは、ストレス対処、リラックスや気分転換、快感、繋がりや居場所、現実逃避、苦しさや不眠への対処などがあります。

なんとなく始めたはずが、薬物を使用して実際に気分の変化を実感すると更にその効果が欲しくなります。

そのうち、何かあるたびに薬が欲しくなる『精神依存』に陥るのです。

こうして使用を続けるうちに、少量では快感が得られず段々と使用量が増えていく『薬物耐性』ができてしまいます。

また、睡眠薬などの抑制系の薬物は摂取を辞めてしまうと、身体が禁断症状(不眠、抑うつ、幻覚、妄想)を呈します。

ここまでくると『身体依存』です。

薬物依存症とアルコールの関係性

はじめに、アルコールの適度な摂取は唾液や胃液の分泌を亢進させ、ストレス解消にも有用と言われています。

しかし、近年の日本ではアルコールを飲む人(特に女性)が増加傾向にあり、日常生活に身近な存在になっているのが現状です。
薬物依存症とアルコールの関係性は、薬物の相互作用(互いに働きかけ影響を及ぼすこと)にあると言われています。

アルコールを薬物に例えると、中枢神経抑制薬(睡眠鎮静薬、抗てんかん薬、抗不安薬、抗精神病薬)と同じ作用を持っています。

そのため、これらの薬剤とアルコールを併用すると中枢神経抑制作用が増強されてしまいます。

また、アルコールは脂溶性(脂肪との親和性)が高いため、脂肪組織の多い脳や中枢神経に与える影響は大きいと言われています。

アルコールと薬の同時服用はもちろんですが、アルコールは体内に1〜2日残るためその間も薬の服用も控えるようにしましょう。

『薬を飲むなら、酒飲むな』『酒飲むなら、薬飲むな』という言葉があるように、正しい薬を正しい方法で飲むことが治療ですので、気をつけましょう。



薬物依存症の治療方法


薬物によって現れる精神症状(幻覚や妄想など)の治療、この時に身体と脳の回復を行うのが目的です。

精神症状の治療は投薬による治療が基本になります。

しかし、薬物依存症の治療で一番大切なのは、心の回復です。

病院によってプログラムが組まれており、最近では集団認知療法と言って同じ疾患を持つ人達が集まって行う治療があります。

この治療で大切なことは、『薬物をやめたい』という意志がしっかりとあるかどうかです。

薬物依存症は、回復する病気ですが時間がかかります。

身体の回復→脳の回復→心の回復→人間関係の回復という経過をたどるわけですが、これは一筋縄ではいかないのがこの治療の難しいところでもあります。

家族や周りの人の協力も必要不可欠になりますが、家族や周りの人は薬をやっているかいないかに捉われすぎず、一歩距離を置いて見守ることも大切になります。

回復のためにご家族の方ができることは3つあると言われています。

1つめは、薬物依存症という病気について学ぶことです。

また、回復に有効な資源やそこでどのような治療が行われているか知ることも必要になります。

2つめは、本人に対する適切な対応方法を身につけることです。

本人のためを思って一生懸命していることが、かえって本人の回復を送らせてしまうということがあります。

その場しのぎの対応や感情に左右された一貫性のない対応ではなく、長期的にみてどうすることが本人の回復につながるのか対応方法を身につけることが大切です。

3つめは、ご家族の方がまず元気を取り戻すことです。

心身が疲れていると、問題を上手く解決する方法を考えることができなかったり、そのための行動を起こしたりすることができないからです。

薬物依存症を放置しているとどうなるのか

薬物依存症を放置すると、身体上の問題、人間関係の問題、家族関係の問題、社会的問題に影響を及ぼします。

また、『自分は病気ではない』『自分には何の問題もない』と言う人も多く、薬物依存症の相談は禁断症状が出てから来ることが多いのが現状です。

人間関係や社会的問題だけでなく、自分の体にも影響を及ぼし体を徐々にむしばんでいくので放置せず適切な治療を受けましょう。

・身体上の問題
体に耐性が形成されてしまうと、体や脳が薬物を必要としてきます。
その内禁断症状がでると、それを抑えようと更に薬の量が増えてしまい、身体損傷だけでなく記憶や思考の障害も出現します。

・人間関係の問題
自分の感情をコントロールできなくなり、人間関係に支障をきたします。

・家族関係の問題
夫婦関係や親子関係に影響を及ぼします。離婚や子供への虐待などの原因になることも少なくありません。

・社会的問題
薬物依存症は、離婚や失職、子供への虐待など日常生活上の問題だけでなく、住居や金銭をめぐる社会的トラブルも招きやすくなります。
これらの問題を少しでも最小限にするためには本人が病気と向き合うこと、また家族も病気を受け止め一緒に治療を行っていく姿勢が大切になります。




 



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