大腸ポリープの原因
40歳頃から増えはじめ、60歳代では2人に1人はポリープが出来ているとも言われています。
大腸ポリープにには大きくわけて遺伝的要因と食生活の欧米化の2つがあると言われています。
現代の食生活は欧米化してきており、植物性脂肪の摂取より動物性脂肪の摂取が多いのが現状です。
そのため、脂肪の摂取量が増加し植物繊維の摂取量が減少したことが原因ではないかと考えられています
大腸ポリープの症状
ポリープが小さいうちは症状がほとんどありませんが、大きくなると排便時に擦れ出血したり(便に血が混じることもあります)、場合により腹痛や下痢、腹部の張り、便が出にくい等の自覚症状が出たりします。
同様の症状は大腸がんの症状でもみられることがあります。
大腸ポリープ切除後の食事
切除後の食事は大きな制限はありませんが、お粥やうどんなどの消化の良いものにし、2~3日はコーヒーや香辛料などの刺激物、脂っこい食事は控えるようにします。
またアルコールも控えるしょうにしましょう。
大腸ポリープって癌の可能性あるの?
ポリープは大きく「腫瘍」と「それ以外のポリープ」に分けられます。
腫瘍以外のポリープには炎症性のポリープや過形成によるポリープなどがあります。
炎症性のポリープは潰瘍性大腸炎、クーロン病などの腸の炎症性の病気や感染症など、腸に強い炎症を引き起こす病気にかかった後にできます。
過形成性ポリープは歳をとるとほとんどの人にみられるもので、一種の老化現象とも言えます。
この2つのタイプのポリープは基本的に正常細胞が集まってイボ状になったもので、がんとは無関係です。
放置しても大腸がんになることはほとんどありません。
問題は、腫瘍に分類されるタイプのポリープです。
これにも良性の腫瘍と悪性の腫瘍があります。
悪性の腫瘍がすなわち「がん」です。
ただし、がんといってもポリープ状の形をしているのは、多くの場合早期のがんです。
進行がんになると、もはやイボのような突起ではなくなるのでポリープとは呼ばれなくなります。
良性の腫瘍は、「腺腫(せんしゅ)」と呼ばれています。
大腸ポリープの80%は腺腫で、特にS状結腸や直腸によくできます。
そのため、一般にポリープという場合は、この腺腫を指す場合が多いようです。
そして、大腸がんとの関係で一番問題になるのが、この腺腫なのです。
がんと同じように、腺腫は粘膜上皮を形成する腺細胞が異常をきたして増殖するため、大きな腺腫はがんになる一歩手前の状態(前がん状態)と言われています。
実際に、多くの大腸がんは腺腫から発生すると考えられています。
このようにポリープといっても、そのタイプによって意味合いは全く異なります。
心配をしないためにも、ポリープがどのタイプなのか主治医へ確認することが大切です。
大腸ポリープを放置しておくとどうなるか
ポリープの中でも腺腫性ポリープはポリープ全体の約80%を占めています。
この腺腫性ポリープはそのまま放置しているとがん化する可能性があるといわれます。
「ポリープのがん化」というより「腺腫のがん化」の方が正しい考え方です。
腺腫は、いわば大腸がんの「芽」のようなものです。
腺腫の中にがんが合併している割合をみても、大きいものほどがんになりやすい傾向にあります。
最近では5mm未満のポリープは積極的な治療は行わず経過観察とする考えが主流です。
しかし、わずかながら5mm未満の微小がんもみられますが(0.5%)、表面の発赤、びらん、陥凹の有無で微小がんと診断されます。
微小がんを除けば、6mm以上の腺腫が治療の対象になります。
腺腫性ポリープを放置しているとどうなるか?発見されたポリープを治療せず、長期間観察した研究はほとんど行われていません。
前がん状態である腺腫性ポリープを摘除することにより、大腸がんの発生を予防できると言えますので発見されたポリープは放置せず、早めに治療した方がよいといえるでしょう。
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