腰椎椎間板ヘルニアの症状と治療法

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原因

椎間板ヘルニアとは、背骨の骨と骨の間にある椎間板の一部が飛び出して神経に当たり、手足の痛み、しびれなどの症状が出る病気です

椎間板は背骨の骨と骨の間のクッションのようなもので、椎間板のおかげで背骨がしなやかに動くことができます。

背骨の後ろ側には脊柱管という骨に囲まれた空間があり、この中には脳と手足をつなぐ神経が通っています。

ここに椎間板が飛び出して神経が圧迫されると、その神経が圧迫されている部位に痛みやしびれを感じたりするようになります。

また腰に負担がかかるような動作や作業、喫煙などがヘルニアの原因と言われています。

症状

腰椎椎間板ヘルニアによる腰痛の症状は、どの部分の椎間板が本来の位置から飛び出し神経を圧迫しているかによって異なります。

発症部位と症状についてまとめました。

・第1腰椎/第2腰椎の腰椎椎間板ヘルニア
腰の上あたりに痛みが出ることが多い部位です。

・第2腰椎/第3腰椎の腰椎椎間板ヘルニア
足の付け根やそけい部が痛んだり、だるくなったり、時にはしびれたりします。

・第3腰椎/第4腰椎の腰椎椎間板ヘルニア
太ももの前の部分が痛んだり、だるくなったり、時にはしびれたりします。

・第4腰椎/第5腰椎の腰椎椎間板ヘルニア
腰痛の原因の中で、圧倒的に多いのがこの部分です。
骨は、下にあるほど重力がかかりますから痛みやすくなります。
その上、ちょうど腰を曲げる部分になるため、圧力がかかりやすく、より痛みやすいのです。
症状としては、おしりから太ももの横、膝の下や外側のすねの痛み・しびれがみられます。
また親指の力が入らなかったり、足首があげられなくなります。

・第5腰椎/仙骨の腰椎椎間板ヘルニア
おしりの真ん中、太ももの裏、ふくらはぎ、かかとから足の裏、足の小指のしびれ・痛みがみられます。
またアキレス腱の反射が弱くなり、つま先歩きができなくなります。
ただし、腰椎椎間板ヘルニアであっても足の症状が出ない方もいます。

自然治癒

現在、MRIの普及により、飛び出した髄核も自然に吸収されることのあることが分かってきました。

髄核が飛び出した周囲は炎症が強く、白血球中のマクロファージの働きが活発になります。

マクロファージは異物を食べる働きがあり、ヘルニアを異物とみなし食べて吸収してしまうと考えられています。

また、たとえ吸収はされなくても腰部椎間板ヘルニアは保存療法で回復する場合もあります。




治療方法

椎間板ヘルニアの治療法は、保存療法と手術療法があります。

まずは保存療法から治療が進められることが多いです。

保存療法

・神経ブロック
痛みを抑えるために局所麻酔やステロイド薬を注射し痛みを和らげます。

・薬物療法
非ステロイド性消炎鎮痛薬や筋弛緩薬を使って痛みを抑えます。

・理学療法
痛みが落ちついた後、筋肉を強化するための体操や、症状の程度によっては牽引(けんいん:器具などを使用して、正しい位置に体をひっぱること)を併用することで各リハビリの効果を高めることができる、とされています。

手術療法

手術療法は、保存療法を行っても痛みがとれない場合や下肢に麻痺がある場合、または日常生活に支障があって本人が希望する場合などに行われます。

日常生活での注意点

腰痛のほとんどは、日常生活における何気ない姿勢や動作によって引き起こされます。

長時間同じ姿勢を取り続けない、荷物を持つ時は中腰を避け腰をひねらないようにするなどが挙げられます。

腰への負担を日頃から減らすように工夫することが、椎間板ヘルニア発症を防ぐことに繋がり、すでに椎間板ヘルニアを経験された方の再発防止になるのです。

また椎間板ヘルニアの予防・再発防止には、ストレッチや体重増加の予防、筋力強化などが大切になります。




予後

ヘルニアの手術は、痛みやしびれを改善するために「現状の悪いところを取り除く」ことが目的であり、再発予防に関しては効果はありません。

筋力低下により椎間板に強い力が加われば、再発してしまうリスクもあります。

なので、ヘルニアで手術が必要となった場合は術後のリハビリをしっかり継続して行うことが重要なポイントとなり、また合わせて腰に負担を掛けない生活を送ることで再発のリスクを低下させることになります。

 



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