手遅れになる前に変形性股関節症の症状や予防と治療と原因を知る

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変形性股関節症の原因

原因は様々ですが、大きく分けると股関節形成不全など先天性病気や発育障害など子供のころの病気が原因で起こるものと老化による関節の変形や事故やけがの後遺症など、子供のころの病気以外が原因で起きるものの二種類に分けられます。

どちらも関節にかかる衝撃を和らげてくれるクッションのような役割をしている軟骨がすり減り、骨を含めた股関節が変形して関節に炎症が起こることで股関節炎を引き起こします。

また、軟骨が減り、厚みが少なくなると軟骨同士の隙間が狭くなったり、軟骨下骨(軟骨よりも下の骨)が固くなったりします。

また、その状態からさらに状態が悪くなると、骨に増殖性の変化がおこり、関節軟骨に接する骨に骨棘というトゲが生えて突出したような状態を引き起こすことがあり、これらが股関節の痛みを引き起こす可能性があります。

変形性股関節症の症状

初期は、立ち上がった時や起き上がった時に脚の付け根(太ももも前か横)に痛みが生じたり、歩き始めに痛みを感じたりすることがあります。

初期よりもさらに病状が進んだ進行期になると、正常な関節の働きが失われることで、関節の可動域(関節を動かせる範囲)が制限され、脚の爪切りや靴下の着脱が難しくなることがあります。

また、しゃがんで物を拾うことが出来なくなる、階段の上り下りが難しくなり手すりが必要になる、低い体勢からの立ち上がりが難しくなる、正座をすることが出来なくなるなど、日常生活動作に不自由さが生じることがあります。

さらに、歩いているうちに痛みが出てくることで、一度に続けて長い距離を歩くことが困難になり、休み休みでないと歩けなくなるといった症状が出る可能性もあります。

そして病状が末期になると、何もしていない状態でも痛みを生じるようになったり、動く度に関節がボキボキと音を立てるようになることがあると考えられています。

また脚の付け根が伸びなくなり、膝が外側を向くようになったり、左右脚の長さに違いが出てくるようになったりすることもあります。




変形性股関節症の検査方法

症状がある場合には、まず脚のレントゲン撮影を行い、関節の隙間が狭くなっていないか、骨棘(骨のトゲ)が形成されていないか、軟骨下骨の硬化が起きていないかなどを確認します。

また、レントゲンより詳しく骨の状態を見るために、CTやMRIなどの検査を行うことがあります。

さらに、変形性股関節症以外の病気の可能性がないことを確認するため、血液検査を行います。

変形性股関節症の治療方法

初期のうちは、今の状態よりもさらに病状が悪化しないようにする保存的治療を行います。

例えば、もし体重が多ければ(※一般的にはBMI25以上を肥満といいます)その分股関節にも負担がかかるので、体重を減らすようにします。

また、正座など無理な姿勢で痛みを生じることがあれば、出来るだけその体勢をとらないようにすること、重い荷物を持たないこと、長時間の歩行を避けることで股関節に負担がかからないようにします。

さらに、痛みが生じることが原因で歩くことを避けたり、年齢を重ねるごとに運動不足などが原因で筋力が減っている人が多いので、医師や理学療法士の指導のもと水泳などの運動療法を取り入れて、股関節にとって大切な筋肉をつけるようにすることもあります。

痛みや関節の炎症に対しては、非ステロイド抗炎症薬(NSAIDs)などの薬を使用することで、症状を和らげるようにします。

それでも状態が良くならないようであれば下記のような治療法を選択していきます。

※BMI=体重(㎏)÷身長(m)÷身長(m)

・人工股関節置換術
変形して痛んだ関節を切り取って、人工の関節に置き換える手術です。
人工股関節置換術は軟骨がすり減り、関節が極度に変形した場合に行うことが多く、進行期から末期に行われる手術です。
この手術をすることで、長く苦しんでいた股関節の痛みが大幅に軽減し、痛みのために制限されていた日常生活動作の改善も期待できます。
この手術自体は30年以上前から行われている手術で、
決して珍しい手術ではありません。
近年、人工関節の技術も発展し、10年間で90%以上の耐久性があるといわれています。
しかし、若くして人工関節を入れた場合は、長期にわたって人工関節を使うことで人工関節の摩耗や緩みが生じてしまい、再度手術で入れ直しが必要になる場合があります。
また、体内に人工的に関節を入れているので、無理な体勢をとった場合や転んで強い衝撃が加わった場合には脱臼する危険性もあります。

・骨きり術
自分の股関節を温存(残す)ための治療の一つです。
年齢が若く、比較的症状が軽い時期に選択される手術です。
この手術は、股関節を形成する骨盤や大腿骨のどちらか、もしくは両方の形を切り取って人工的に変形させることで、関節の向きを矯正したり、関節軟骨に無理な力の加わり方を改善したりすることを目的として行います。
人工関節とは違い、自分の体の組織を使って手術をするので、手術後に矯正した箇所の骨がしっかりとくっつき、出来上がるまでに数ヶ月を要します。
また、手術後をしても股関節の変形が再び起きた場合には再手術、もしくは人工関節置換術
を行う必要性が出てくる可能性もあります。

変形性股関節症の予防方法

股関節の周りの筋肉量を維持することは変形性股関節症の予防法の一つです。

一般的には、水中ウォーキングやストレッチなどが運動方法の一つとしてすすめられています。

ただし、既に股関節痛がある方や高血圧、心臓病に病気がある方は医師の許可のもと運動量や運動の種類を決定していくことが大切です。

また、歩き方の偏りも変形性股関節症の予防になると考えられています。

偏った歩き方は、股関節にかかる負担も大きいため、ウォーキング教室などを利用して適切な歩き方の習得をすることも大切です。

これら2つのことに加えて最も重要なことは、体重のコントロールです。人は数十㎏の体重を2本の脚で支えているので、体重過多な状態であるとその分股関節にかかる負担も大きくなります。

体重過多にならにように、食事・運動で体重コントロールをしていくことも変形性股関節予防のために大変重要です。



 



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