関節リウマチの原因や症状・初期症状・検査・治療・予後

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関節リウマチの原因

原因は明らかになっていないが、何らかの自己免疫機序によって起こると言われている全身性自己免疫疾患の1つです。

遺伝的要因と環境的要因が関与しているとも言われています。

慢性・持続性・多発性・骨破壊性の経過を辿ります。

 

関節リウマチの症状

初期症状

手指のこわばり(特に朝)、疲れやすい、微熱が続くなどが典型的な初期症状です。
中高年期の女性の場合、女性ホルモンの影響により似たような症状がみられることもあるため、気になる時は早めに受診をしましょう。

主な症状

大きく分けると、関節症状と関節外症状があります。

・関節症状
手や膝の関節、手足の小さな関節などに好発し、左右対称性に現れます。
進行すると、肩や肘、股関節などの大きい関節や頸の関節にまで症状が現れてきます。
自覚症状として、腫脹・圧痛・熱感のほか、関節の動かし始めにぎこちなさを感じるこやばりがあります。
進行すると関節が変形したり、関節が動揺性を生じ、歩行や日常生活に支障をきたすようになります。

・関節外症状
全身性に様々な症状が現れます。

眼:強膜炎、上強膜炎、
乾燥性角結膜炎
皮膚:皮下結節、壊疽性膿皮症
呼吸器:間質性肺炎、胸膜炎、
肺線維症
心臓:心筋炎、心外膜炎
腎臓や消化器:全身性アミロイドーシス、
腸間膜動脈血栓症
神経:手根管症候群、多発性単神経炎

また、慢性的に続く炎症のため、微熱、全身倦怠感、易疲労感、貧血、食欲不振、体重減少などの症状を呈します。
 

関節リウマチの検査方法

・レントゲン撮影
レントゲン検査での状態を確認します。
診断・進行度のチェックのために行います。

・血液検査
免疫の状態を確認すると同時に、様々な値を確認することによって他の病気と区別します。

・尿検査
尿検査で関節リウマチの直接的な判断は出来かねますが、他の病気との区別や薬の副作用の確認と行うことが出来ます。

 

関節リウマチの治療方法

・基礎療法
・薬物療法
・手術療法
・リハビリテーション

の4つが治療の柱となります。

・基礎療法
十分な睡眠
適度な体操
バランスのとれた食事
疼痛時の安静と保温
など。

・薬物療法
非ステロイド性抗炎症薬
疾患修飾性抗リウマチ薬
生物学的製剤
副腎皮質ステロイド薬
が使用されます。
以前は副作用の少ない薬から始めて段階的に強くしていく方法がとられていました。
しかし、関節破壊が発症後早期に進行することが明らかになったため、最近では発症早期から疾患修飾性抗リウマチ薬や生物学的製剤を積極的に使用し関節炎を抑え、関節破壊を予防する方法がとられています。

・手術療法
疼痛緩和や関節可動域の改善によって、生活の質を高めることを目標とした治療の場合は
滑膜切除術
人工関節置換術
関節固定術
などがあります。

・リハビリテーション
患者が少しでも高い生活の質を維持できるようにするために行われます。

 

関節リウマチの予後

原因が明らかになっていないため、中々治癒する病気とは言えないのが現状です。

また、軽い関節リウマチで予後の良いタイプの人もいれば、進行型で急速に症状が悪化し、数年で車椅子や寝たきりの生活になる人もいます。

ほとんどの人は、良くなったり、悪くなっりを繰り返し、徐々に症状が悪化する場合が多いです。

内服を勝手に自己中断すると、症状が悪化し治療がさらに難しくなるため、しっかりと処方された薬は自己中断せず飲みましょう。
 

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