普段歯ぎしりをする人は自分で自覚していない人が多いです。
なぜならば睡眠時にしていることが多く自分では気が付かないのです。
そんな歯ぎしりなのですがなぜしてしまうのでしょうか?
さらに歯ぎしりをし続けていると今後身体にどのような障害が起きてくるのかご説明していきます。
歯ぎしりをする原因
歯ぎしりとは
・くいしばり
・かみしめ
など昼間や夜間の異常機能で、無意識下で起こり、咀噌(食べ物をかむこと)によらない歯面のすり減ることとされています。
その歯ぎしりの原因は実はまだわかっていません。
過去の報告では、
・飲酒
・喫煙
・フェインなどの嗜好品
・カルシウム拮抗薬
・不眠症
・睡眠時無呼吸症候群
などのの関連が報告されています。
このように、現在では多くの因子によるものと言われています。
他にも
・選択的セロトニン再取り込み阻害 薬(SSRI)などの中枢神経作動薬ストレスや特定 の性格傾向、不安傾向などの心理学的要因との関連、
レストレスレッグス症候群、周期性四肢運動異常症、口顎ミオクローヌス、睡眠時てんかん、睡眠関連胃食道逆流症睡眠中に異常運動や行動を示す疾患などの報告もあります。
・歯ぎしりの治し方
原因がわかっていないので、対症療法が主になります。
主にスプリント(マウスピース)療法が行われています。
就寝時にのみマウスピースを装着し、歯がすり減らないようにガードしつつ、特定の歯に力が集中しないように分散させています。
>>歯ぎしり矯正のマウスピースの記事はこちら
他には、睡眠の質を改善して良質な睡眠をとることも行われています。
子供の歯ぎしり
過去の報告で、0歳から11歳の2500名を対象とした調査から、歯ぎしりが12%~18%に見られました。
別の報告では5-7歳に多いと言われています。
背景には
・母親の就業率の高まり
・幼児教育の低年令化
・精神的なストレスや不安傾向
・受動喫煙
・睡眠環境の悪さ
など、歯ぎしりを生じさせる状況が年々強まっていると考えられています。
このため保護者を含む家庭環境への配慮が強く求められています。
歯ぎしりを放置しておくとどうなるのか
歯ぎしりを放置すると、あごの関節や咀しゃくに関係する筋肉に過大な負荷がかかります。
そのままにすると顎関節症となり、緊張性頭痛に繋がります。
インプラントを入れている方では、インプラントそのもの、そして噛み合う歯の保護が重要です。
歯ぎしりは日中とは違ってとても大きな力がかかります。
上部構造が欠けたり、噛み合う歯が歯周病を起こしたり、歯や歯根が折れたりします。
家人や友人に歯ぎしりを指摘された方は、早急にスプリント療法を歯科医院で相談してください。