淋病の原因と症状、検査・治療・感染経路・放置しておくとどうなるのか…

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淋病

淋病に感染する原因はいくつかあります。

症状も男性と女性とで違ったりします。

こちらではそんな淋病の原因と症状、予防方法や治療方法を紹介していきます。

淋病の原因

淋病(淋菌感染症)は”淋菌”というナイセリア属グラム陰性双球菌に分類される細菌が原因となり、粘膜や傷口を介して主に性器、のどや目に感染し炎症を引き起こします。

感染経路は?

ペニスの先、ペニスの皮膚、口・鼻・目の中、膣、肛門から淋菌が直接体内に入り込むことで感染します。空気、咳、くしゃみ、食事などでは感染しません。

・オーラルセックス(相手のペニスや陰部を口でなめる)
・膣や肛門に挿入される/挿入する
・膣分泌液や精液をなめる、飲む

感染部位との直接接触によって感染しますが、喉に感染している人との接触では挿入行為をしていないオーラルセックスでも感染の危険があります。

他の性感染症と重複感染していることも多く、淋菌に感染している場合クラミジアにも感染している人は20~30%もいると言われています。

妊婦が淋菌に感染していた場合、妊娠・出産時に赤ちゃんに感染する危険があります。

淋菌にかかったらどんな症状が出る?

感染すれば必ず症状が出るわけではありません。

クラミジアに比べ、男性は症状が強く出ることが多いですが、女性はほとんど症状がありません。

症状は性行為があった2日~10日で現れます。

男性
・排尿時の違和感や強い痛み
・ペニスの先からうみが出る(黄色、もしくは白っぽい)
・ペニスの痒み、腫れ
・精巣(キンタマ)の腫れ
・発熱

女性は症状が軽い
・オリモノが増える、臭い
・軽い下腹部の痛み
・排尿時の軽い痛み

*喉へ感染した場合:長引く喉の痛みや腫れ、違和感など

淋菌の検査

検査方法
・尿検査
・直接分泌物やおりものを調べる

検査はどこで受けられる?

①病院
症状があれば治療が必要となるため病院へ行きましょう。男性は主に泌尿器科、女性は婦人科が行きやすいでしょう。

②保健所・検査所・郵送検査キット
”感染の不安があるが、症状はない”という場合、保健所では検査費用が安く(無料のところもある)、匿名で相談もすることができます。

尿検査の場合は直前(検査前1時間は我慢)にトイレに行かないようにしましょう。人の目が煩わしい場合自宅で検査が行える郵送検査キットも市販されています。

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淋菌の治療方法

・淋菌には抗生剤が有効。注射か飲み薬
近年薬に対して抵抗力を持つ耐性菌が増えています。以前使用されていた飲み薬では完治しない(効果が不十分)ことが多いため、注射にて抗生剤が投与されます(1日1回のみで終了)。しかし状況によっては飲み薬が処方されることもあるでしょう。

・淋菌とクラミジア、両方に感染している場合
クラミジアにも淋菌にも効果がある飲み薬(1日1回のみで終了)が処方されることも多く、同時に治療していくことになります。

*薬は症状により1週間程度処方される時もあります。症状が重い場合は点滴による治療も行われます。

・確認検査
一度の治療で治りきらないことがあります。特に喉への感染は治りが悪いため、確実に完治したかどうか約1ヶ月後に確認検査を受けるようにしましょう。

・パートナーと一緒に治療
相手が菌を持っていると互いにうつしあうことになります。淋菌は完治しますが、何度も感染します。相手が無症状でも検査を受けてもらい、感染があれば必ず同時に治療をしましょう。

淋病の予防方法

セックスする時はコンドーム!
・いつも持ち歩く。使うよう/つけてもらうよう意識する
・口でするときもつける/つけてもらう
・挿入直前じゃなく、最初から最後までつける/つけてもらう

これは予防にならない
・ピルを飲んでいる→ 避妊にはなるが、感染は防げない
・外だしをしてる→ 射精前の先ばしり液にも菌はいる
・パートナーが決まってる→ 相手の過去はわからない。菌と愛は無関係

パートナーとセックスの仕方について話せるようにしましょう!

淋病を放置しておくとどこか悪くなるの?

男性
・尿道炎
・射精管(精管)炎
・精巣上体炎
・直腸の炎症(アナルセックスによる感染後)

女性
・子宮頚管炎
・子宮内膜炎
・卵巣炎
・骨盤腹膜炎

*淋菌性関節炎:まれに性器ではなく、手足の関節に炎症が起こることがある。

炎症が広がり症状が重くなる。

不妊の原因になる
尿道や膣から入り込んだ淋菌を放置しておくと、感染が腹部の方へ進行(上行)し、強い腹痛や発熱などを引き起こすことがあります。
精子や卵子が通る道や、作られる場所に炎症や障害が起こると不妊の原因になってしまいます。

HIV(エイズの原因ウィルス)や他の感染症にかかりやすくなる

淋菌によって粘膜に傷がつけられると、そこから他の菌やウィルスが入り込みやすくなります。

HIVの感染危険率は、2倍~5倍にもなると言われています。

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